2021年10月14日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、臺灣?高雄市で発生したビル火災(zāi)について、3年前の時點(diǎn)で「このビルから火が出たら大変なことになる」と「予言」する聲が出ていたと報じた。

記事は、高尾市塩埕區(qū)で14日未明に雑居ビル「城中城」で火災(zāi)が発生、消防車72臺が出動して消火活動に當(dāng)たったものの、火元の1階から上に向かって延焼し、ビル全體が濃い煙に包まれるとともに、ビル內(nèi)から助けを求める住民の聲が聞こえたと紹介。出火から3時間ほどでほぼ鎮(zhèn)火したが、同市消防局の発表によれば少なくとも46人が死亡、臺灣では1995年に臺中市のレストランで発生し64人が死亡した火災(zāi)に次ぐ、単一建物の火災(zāi)による死者數(shù)となったことを伝えた。

そして、火元はビル1階に入っていた中古家電企業(yè)で、犠牲者の多くは煙を吸ったことによる窒息死だったとしたほか、深夜の火災(zāi)で住民が熟睡していたこと、住民の多くが高齢者だったことによる逃げ遅れ、カーテンウォールにより延焼速度が高まったこと、階段に物が多く置かれて消防基準(zhǔn)を満たさず、スムーズな非難ができなかったことなど複數(shù)の悪い要素が重なったことで多くの犠牲者が出るに至ったとしている。

同市の資料によれば、「城中城」は1981年に完成した地上12階、地下2階の商業(yè)、住宅混在型のビル。付近に同市役所があった時期は繁華街のランドマーク的存在だったが、市役所が92年に移転すると寂れていったという。99年に一度火災(zāi)が発生しており、その時は幸い死傷者が出なかったものの、その後ビル內(nèi)部の管理がおろそかになり環(huán)境が悪化、テナントも続々退去し、廃墟のような狀態(tài)になった。一方で7?11階部分はマンションとして販売または賃貸されており、100世帯ほどが住んでいたとのことだ。

今から3年前の2018年にビル內(nèi)の部屋が他の物件と抱き合わせで売り出されて注目を集めた際にはネット上で注目され、ネットユーザーから「外観が怖すぎる」「単獨(dú)では売れないから仕方なく抱き合わせ販売したんだな」「晝間通っても恐ろしい」「こんな超大型廃墟に今なお多くの人が住んでいるなんて」といった聲が続々と寄せられたと紹介。中には「いつか地震や火事が発生したら、もうおしまいだと思う」という予言めいたコメントもあったと伝えている。（翻訳?編集/川尻）