衆(zhòng)院が解散され、31日の総選挙投開票に向け與野黨の舌戦が展開されている。各黨も獨(dú)自の公約を掲げるが共通するのは「手厚い分配」である。手厚く分配しても、明確な成長戦略が描けなければ、將來を見通せず、家計(jì)も企業(yè)も大膽な投資はできない。貯金や企業(yè)の內(nèi)部留保としてたまるだけという悪循環(huán)に陥ってしまう。新たな戦略でどう成長を?qū)g現(xiàn)するのか問いたい。

與野黨は経済政策で競うように「分配」を掲げ、國全體で稼いだ富をもっと中間層や低所得者に配るべきだと主張する。その前提となる國の富をどう増やすかが大問題だが、どの黨も明確に示していない。高成長の時(shí)代と同じ発想で分配すれば、成長せずに借金が膨らむだけである。

與野黨とも財(cái)源や規(guī)制改革への踏み込み不足も否めない。岸田政権は大型財(cái)政支出による景気浮揚(yáng)を目指す。大半の野黨も家計(jì)や中小企業(yè)への大型給付を公約に掲げる。

しかし、安易なばらまきで規(guī)模を膨らませるのは厳に慎まなければならない。財(cái)務(wù)省の矢野康治事務(wù)次官が月刊誌「文蕓春秋」（11月號(hào)）で、衆(zhòng)院選などに絡(luò)む政策論爭を「ばらまき合戦のようだ」と批判したが、勇気ある「正論」だと思う。

財(cái)政破綻の懸念を訴えるこの記事について、経済同友會(huì)の櫻田謙悟代表幹事は「あそこに書かれていることは100％賛成です?！挨长螄县?cái)政規(guī)律を守らない國だし、必死で取り組もうという意欲が無い”と（海外から）思われたときには手遅れになる」と語ったという。

筆者は経団連のほか経済同友會(huì)にも長年関係した経緯がある。同友會(huì)は財(cái)界団體の中でも「進(jìn)取の気性」に富み、大膽な提言や見解を提示する伝統(tǒng)がある。櫻田代表幹事は「どの政黨も、ここまで膨らんだ財(cái)政赤字を?qū)恧嗓韦瑜Δ市韦腔貐Г筏瑜Δ趣筏皮い毪韦|れていない」「財(cái)政悪化で円が売られ、金利が暴騰し、あっという間に経済が破綻する。そうしたことが起きてから考えよう、では無責(zé)任だ」とも語っている。財(cái)源に觸れず後世に巨額借金のつけを回す政治狀況に警告を発したのだろう。経済同友會(huì)は、各政黨に対して衆(zhòng)院選で、財(cái)源をどこから持ってくるのかを含めた「財(cái)政健全化に対する考え」を明確にすることを求めている。

國際通貨基金（IMF）の統(tǒng)計(jì)によれば、1997年に100%を超えた日本の一般政府債務(wù)の國內(nèi)総生産（GDP）比は2020年で254%に達(dá)するという。経済成長を?qū)g現(xiàn)できないまま、バラマキを続けた結(jié)果だろう。

岸田首相はデジタル、グリーン、人工知能（AI）、量子、バイオ、宇宙など先端科學(xué)技術(shù)の研究開発に大膽に投資し「民間企業(yè)を全力で応援する稅制を?qū)g現(xiàn)していく」と述べている。この方針は経済界として大賛成である。岸田首相は、矢野財(cái)務(wù)次官が執(zhí)筆した月刊誌記事に対し「いったん方向が決まったら関係者はしっかりと協(xié)力してもらわなければならない」と早速クギを刺したとされる。膨大な財(cái)政赤字の中で成長と分配をいかにバランスさせるかが問われる。衆(zhòng)院選の論戦での十分な議論を期待したい。

＜直言篇177＞

■筆者プロフィール：立石信雄

1959年立石電機(jī)販売に入社。1965年立石電機(jī)（現(xiàn)オムロン株式會(huì)社）取締役。1995年代表取締役會(huì)長。2003年相談役。 日本経団連?國際労働委員長、海外事業(yè)活動(dòng)関連協(xié)議會(huì)(CBCC)會(huì)長など歴任。「マネジメントのノーベル賞」といわれるSAM（Society for Advancement of Management）『The Taylor Key Award』受賞。同志社大名譽(yù)文化博士。中國?北京大、南開大、上海交通大、復(fù)旦大などの顧問教授や顧問を務(wù)めている。SAM（日本経営近代化協(xié)會(huì)）名譽(yù)會(huì)長。エッセイスト。