中國のヒット映畫「長津湖」、韓國で猛反発「朝鮮戦爭の歴史歪曲する危険な宣伝作品」

Record China    2021年10月17日(日) 11時0分

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韓國では、朝鮮戦爭を描いて中國國內(nèi)で大ヒットした「長津湖」に対して、強(qiáng)い反発が発生している。

ドイツメディアのドイチェ?ベレは15日付で、中國國內(nèi)で大ヒットした朝鮮戦爭を描いた「長津湖」に対して、韓國では「歴史を歪曲」、「危険だ。一般の中國人は、これが宣伝だと知ることができない」などとして、強(qiáng)い反発が発生していると紹介した。

作品が扱ったのは、1950年11月末から12月にかけて発生した「長津湖の戦い」だ。この戦いは、米軍を中心とする國連軍と中國人民志願軍の初めての交戦だった。國連軍はそれまでに、北朝鮮軍を中朝國境近くまで追いつめていたが、中國の參戦により國連軍は大きく後退せざるをえなくなった。

「長津湖」は中國國內(nèi)で興行収入の記録を更新しつつあり、全世界における2021年通年の興行収入トップになる可能性が出てきたという。

ドイチェ?ベレ記事によると、多くの韓國人は同作品について「中國政府が資金援助した、事実とは異なる歴史に満ちた、もう1本の宣伝映畫だ。その目的は、若い世代に強(qiáng)烈な愛國感情を呼び起こすことだ」と見なしているという。

「もう1本」というのは、同じく朝鮮戦爭を扱った映畫作品で、2021年9月に韓國國內(nèi)で公開予定だった「金剛川」(邦題:バトル?オブ?ザ?リバー 金剛川決戦)が、韓國の退役人員と政治家からの強(qiáng)烈な反対により公開が取りやめになったことによる。

ドイチェ?ベレ記事によると、ソウル市內(nèi)で國際業(yè)務(wù)を扱う法律事務(wù)所に勤務(wù)する韓國人女性は「中國は経済面で強(qiáng)大であり、隣國に対してますます攻撃的になっている。中國人は、強(qiáng)大な國力は歴史を変える権利を持つと考えているように思える」、「この作品は、中國軍が朝鮮戦爭の重要な戦いで、犠牲を顧みずに最終的に米軍の阻止に成功したことを描寫しているが、戦爭は朝鮮軍の南への侵攻で勃発したことについて、ほとんど説明していない」と批判したという。

また、戦爭勃発時には10歳だったという韓國の元外交官は、同作品を「うそ八百のプロバガンダ」と批判。さらに「中國軍は北朝鮮のために戦って米國の侵略を阻止したと言うが、中國中央は自らの利益のために行動したのだ。彼らは國境の向こうの朝鮮半島が、米國の支援を受けて統(tǒng)一されることを望んでいなかった」と指摘した。

記事によると同元外交官は、「中國當(dāng)局は戦爭前と戦爭時期に発生したことを変更しようとしている。とても危険だ。なぜなら、一般の中國人はこれがプロバガンダと知ることができないからだ」と指摘し、さらに自分自身が住んでいた村やその周辺地域の人々は戦闘をはっきりと覚えており、「われわれ韓國人は、北朝鮮人と中國人による攻撃と侵略に遭遇したと知っている」と述べたという。(翻訳?編集/如月隼人

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