2021年10月25日、米華字メディア?多維新聞は、日本で新型コロナウイルスの新規(guī)感染が急激に減少した理由について「2つの要素が欠かせなかった」とする記事を掲載した。

記事は、日本國內(nèi)では新型コロナの新規(guī)感染がなおも続いているものの、その數(shù)は近頃大きく減少しているとし、8月には1日當(dāng)たり2萬5000人に上った全國の新規(guī)感染者が現(xiàn)在では300人程度にまで減り、東京の今月24日の新規(guī)感染者數(shù)は19人と今年に入って最低となったことを紹介した。

その上で、日本の新規(guī)感染が急速に減少した理由としてまず、ワクチン接種率の上昇を挙げた。日本ではワクチン接種開始が3月とやや遅かったものの、政府による宣伝や推進(jìn)の下、夏の期間に大きな進(jìn)展が得られ、接種率が大幅に高まったと説明。特に若い世代、サラリーマンの接種を積極的に奨勵し、現(xiàn)在までに全人口の約70％が接種を終える狀況を?qū)g現(xiàn)したことで、感染狀況の悪化を防ぐことができたとしている。

次に、日本人がマスク裝著を習(xí)慣化していることに言及した。日本では02年の重癥急性呼吸器癥候群（SARS）流行時より風(fēng)邪やインフルエンザの予防にマスクを裝著する習(xí)慣が定著し始めたことに加え、花粉癥の癥狀を軽減するためのマスク裝著の習(xí)慣もあることから、日本の市民にはかねてよりマスク裝著に対する抵抗感がなかったとし、西ヨーロッパ諸國でマスクを著用しない人が増えているのに対し、日本では依然として屋內(nèi)外を問わずマスクを裝著する傾向にあると伝えた。

さらに、日本ではワクチン接種やマスク裝著に反対する運(yùn)動が活発化せず、歐米諸國のようにデモや衝突が発生しなかったことも、感染拡大防止の一助となったとの見方を示している。

記事はまた、英メディア?インディペンデントが日本の醫(yī)療施設(shè)の充実を感染抑止の理由の一つに挙げたと紹介。日本には世界で最も多くのCTスキャナーがあり、肺の異常を見つける上での大きな助けとなっているほか、病床や體外式膜型人工肺（ECMO）の數(shù)が多いことも「多くの人命を救うことに繋がっている」とした。

一方で、インフルエンザが流行しやすい冬の季節(jié)を迎えつつある中で、新型コロナの感染狀況がどうなるかは未知數(shù)だと指摘。日本の専門家からは、感染狀況が落ち著いたことによる感染対策の緩みが新たな感染の波を引き起こす可能性に対する憂慮も出ていると伝えた。（翻訳?編集/川尻）