2021年10月27日、米華字メディア?多維新聞は「臺(tái)灣は第二の北朝鮮になるか」という評(píng)論記事を掲載した。以下はその概要。

東アジアの地政學(xué)的構(gòu)図を見(jiàn)ると、臺(tái)灣と朝鮮半島が2つ潛在的なホットスポットであると言える。北朝鮮は経済大國(guó)ではないものの、核武裝と自己開(kāi)発のミサイルで米國(guó)との交渉カードを得ようとしている。臺(tái)灣は米中対立の中で、自らの軍事力は中國(guó)軍より10年以上遅れているものの米國(guó)の戦略に呼応している。米トランプ政権末期に提唱された臺(tái)灣を「ハリネズミ」のごとく武裝化する方針に答えるべく、近頃2400億臺(tái)灣ドル（約9800億円）の特別予算案を組んでミサイルシステムの強(qiáng)化を打ち出したことで、「北朝鮮を見(jiàn)習(xí)おうとしているのでは」との議論も起きた。

しかし「東アジアのハリネズミ」になりたい北朝鮮と臺(tái)灣では狀況が大きく異なっている。

北朝鮮は軍備の拡充とともに核武裝を進(jìn)めている。これにより在日、在韓米軍に深刻なダメージを與える最初の一撃を加えることができるものの、二の矢、三の矢を出す力はない。特に近代的な空軍編隊(duì)がなく、防空システムも古いため、ひとたび韓國(guó)空軍と遭遇すればボコボコにされて終わるはずだ。つまり、北朝鮮の軍備拡張は実戦的な意味よりも、政治的な脅しの意味合いが強(qiáng)く、北朝鮮にすれば韓國(guó)と開(kāi)戦したり、日本を襲撃するのは下策中の下策なのだ。時(shí)々ミサイルを発射して東アジア情勢(shì)をかく亂するとともに、米國(guó)に圧力をかけて制裁解除を勝ち取ることこそ、彼らの狙いなのだ。

北朝鮮の「トゲはあるが痛くはないハリネズミ」に対し、臺(tái)灣は「トゲすらない」?fàn)顟B(tài)であり、もはやハリネズミですらない。

臺(tái)灣の軍備強(qiáng)化姿勢(shì)は1996年の臺(tái)灣海峽危機(jī)當(dāng)時(shí)の思考で止まったままだ。まず、臺(tái)灣軍は人民解放軍の「第1撃」の威力を見(jiàn)くびっており、自身が今年4月に実施した「漢光37」軍事演習(xí)中の戦闘シミュレーションにて臺(tái)灣軍が戦闘開(kāi)始數(shù)分で解放軍の打撃を受け、澎湖、桃園、新竹、嘉義など西海岸の飛行場(chǎng)が壊滅狀態(tài)になった事実を完全に無(wú)視している。こんな狀況になれば防空システムはマヒし、各飛行場(chǎng)に所屬する臺(tái)灣軍の主力戦闘機(jī)も使い物にならないだろうに。

また、2400億臺(tái)灣ドルの特別予算でミサイル攻撃能力を強(qiáng)化しようとしているが、実現(xiàn)には至らないだろう。ミサイルの組立工場(chǎng)、部品工場(chǎng)が不足しており、そもそもミサイルが量産できないからだ。ミサイル生産拠點(diǎn)を増やそうとすれば、2400億臺(tái)灣ドルではほんの気休め程度だ。

北朝鮮は武力的な「第1撃」を?qū)g際に繰り出さなくても、他國(guó)を脅す上での政治的な「第1撃」を放つ事ができるのに対し、臺(tái)灣は単なる「裸の王様」に過(guò)ぎない。経済的に極度に依存している中國(guó)本土に対して関係修復(fù)を求めないばかりか、「ハリネズミ」のポーズをしばしば見(jiàn)せているのだが、その體にトゲはなく、素っ裸なのだ。それを周?chē)欷稳碎gは見(jiàn)てみぬふりをしていて、臺(tái)灣はまるで自己催眠にかかっているかのように興奮している。

はっきり言って、臺(tái)灣は第2の北朝鮮になれない。そのポイントは軍事力よりも、そもそも武力統(tǒng)一の可能性を直視していないことにある。第2の北朝鮮になれないばかりか、第2のアフガニスタン政府軍になることすらかなり難しいのだ。（翻訳?編集/川尻）