米國に拠點を置く華字メディアの多維新聞は10月31日、米國中央情報局（CIA）がチャイナ?ミッション?センター（CMC）を設(shè)立したことで、中國のネット民が騒然とした狀態(tài)になったと報じた?！溉嗣駪闋帳?！」といった聲も出ているという。

きっかけとなったのは、中國中央電視臺（中國中央テレビ、CCTV）が同件を紹介する短編の動畫を発表したことだったという。同動畫は、CIAはスタッフ募集に當(dāng)たって、普通話（中國語標準語）だけでなく、広東語や上海語、客家語、福建語を使える人材を求めたという。CCTVによる微博（ウェイボー、中國版ツイッター）への投稿は、閲覧者が延べ2億8000萬人を超えた。

中國軍が運営する「解放軍報」も10月17日、微博の公式アカウントを通じて「CIAは公然と、中國語のスパイを募集した。われわれはどうすればよいのか？」と表明した。すると「このように、あからさまに特殊工作員を大々的に募集した米情報機関の裏に、さらに険悪で耐え難い手段があることは必然だ」「この書き込みは、反スパイの『人民戦爭』をしてこそ、スパイは一歩も動けなくなり、逃げ場がなくなると呼び掛けている」などといったコメントが集まり始めた。

米國のバーンズCIA長官がCMCの設(shè)立を発表したのは10月7日だった。バーンズ長官は中國について「21世紀にわれわれが直面する最も重要な地政學(xué)的脅威」と表現(xiàn)した。CIAではこれまで、中國関連の情報収集は「東アジア?太平洋ミッション?センター」が対応していた。CIAはCMCの設(shè)立と同時に、「北朝鮮ミッション?センター」と「イラン?ミッション?センター」を廃止し、両者の任務(wù)はそれぞれ「東アジア?太平洋ミッション?センター」と「中東ミッション?センター」が引き継ぐことになった。そのため、CIA內(nèi)では「チャイナ?ミッション?センター」が唯一、個別の國家の名を冠した部門になった。

米中の構(gòu)造的対立のエスカレートに伴って、両國の「情報戦」もヒートアップし続けている。記事は、2020年8月に行われた経済界の重要人物とホワイトハウスの高官が出席した非公式の集會で當(dāng)時のトランプ大統(tǒng)領(lǐng)が、中國の「一帯一路」を猛烈に非難し、中國から來た留學(xué)生のほとんど全員がスパイだとの考えをほのめかしたと紹介した。（翻訳?編集/如月隼人）