中國商務(wù)部の王文濤（ワン?ウェンタオ）部長は1日、ニュージーランドのオコナー貿(mào)易?輸出振興擔(dān)當(dāng)大臣に書簡を送り、中國を代表して「デジタル経済パートナーシップ協(xié)定」（DEPA）の寄託國であるニュージーランドにDEPA加盟を正式に申請した。中央テレビニュースが伝えた。

■DEPAとは？その內(nèi)容は？

DEPAはDigital Economy Partnership Agreementの略で、デジタル経済に関する新たな協(xié)定。シンガポール、ニュージーランド、チリが2020年6月12日にオンラインで署名し、3カ國間のデジタル貿(mào)易協(xié)力を強(qiáng)化し、関連の規(guī)範(fàn)を含んだデジタル貿(mào)易協(xié)定を構(gòu)築することが狙いだった。

DEPAはECの円滑化、データ移転の自由化、個(gè)人情報(bào)のセキュリティー強(qiáng)化を主な內(nèi)容とし、人工知能（AI）、フィンテックなどの分野での協(xié)力強(qiáng)化について規(guī)定を打ち出した。

DEPAには16の構(gòu)成要素があり、商業(yè)?貿(mào)易円滑化、デジタル製品?関連問題の処理、データ問題、デジタルアイデンティティー、新興トレンド?技術(shù)、イノベーション?デジタル経済、中小企業(yè)の協(xié)力、デジタル包摂などが含まれる。いくつかの要素をさらに詳しく見ると次のようになる。

▽商業(yè)?貿(mào)易円滑化：貿(mào)易のペーパーレス化、電子インボイス、電子決済など

▽データ問題：個(gè)人情報(bào)の保護(hù)、電子的手段を通じて行う國境を越えたデータの流動、コンピュータ施設(shè)の位置など

▽新興トレンド?技術(shù)：フィンテック協(xié)力、AI、政府調(diào)達(dá)、競爭政策での協(xié)力など

■中國はなぜDEPAに加盟するのか？

同部によると、DEPAへの加盟申請は、中國の國內(nèi)改革を一層深化させ、高い水準(zhǔn)の対外開放を一層拡大するとの方向性に合致し、新たな発展構(gòu)造において中國が各加盟國とのデジタル経済分野の協(xié)力を強(qiáng)化し、イノベーションと持続可能な発展を促進(jìn)することに資するという。

商務(wù)部研究院EC研究所の杜國臣（ドゥー?グオチェン）副所長は、「DEPAは確かに比較的新しい協(xié)定で、その規(guī)模は小さく、シンガポール、チリ、ニュージーランドという経済規(guī)模の小さい國により提起されたものだが、非常に重要な特徴を備えている。それは既存の貿(mào)易?投資協(xié)定以外に、デジタル経済の協(xié)定を単獨(dú)で打ち出すというトレンドを代表していることで、世界初のデジタル経済に関する重要なルール設(shè)定となる」と述べた。

杜氏は、「現(xiàn)在は投資であれ貿(mào)易であれ、デジタル化した形式によるものがますます増えている。米ブルッキングス研究所の試算では、世界の國境を越えたデータフローが世界の國內(nèi)総生産（GDP）の増加に及ぼす推進(jìn)的役割はすでに貿(mào)易と投資を上回っている。そのためデジタル分野の國と國との間のルール設(shè)定の重要性がますます明らかになっている?，F(xiàn)在の情勢の中で発生したデータの國境を越えたフロー、現(xiàn)地化されたデジタルストレージ、デジタルセキュリティー、個(gè)人情報(bào)保護(hù)、反獨(dú)占など一連の問題は、ルールと基準(zhǔn)による?yún)f(xié)調(diào)が必要だ。そのためデジタル経済、デジタル貿(mào)易は目下の世界と地域の経済ルール設(shè)定において、またグローバル経済ガバナンスシステムにおいてますます重要になっている」との見方を示した。

杜氏はさらに、「グローバルデジタル経済ルールの制定には2つの流れがある。1つはデジタル経済単獨(dú)でのルール設(shè)定であり、DEPAがそれに當(dāng)たる。もう1つは地域的な包括的経済連攜（RCEP）、米國?メキシコ?カナダ協(xié)定、環(huán)太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進(jìn)的な協(xié)定（CPTPP）などがそれに當(dāng)たり、EC、データの國境を越えたフロー、現(xiàn)地化されたデジタルストレージなどに関わる內(nèi)容を含む。中國がこのたびDEPA加盟を申請したことから、グローバル経済ガバナンスに參加しようとする中國の決意がはっきり固まったことが見て取れる」との見方を示した。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS）