BATなどのネット大手もチップの自社開発に乗り出すのはなぜ?―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2021年11月8日(月) 9時30分

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チップは今や大手インターネット企業(yè)が業(yè)界の枠を超え、こぞって參入する競爭の先端分野になりつつある。資料寫真。

チップは今や大手インターネット企業(yè)が業(yè)界の枠を超え、こぞって參入する競爭の先端分野になりつつある。3日には、騰訊(テンセント)が初めて自社開発の、人工知能(AI)における計算、動畫処理、高性能のネットワークに向けた3種類のチップを公開した。同社の湯道生(タン?ダオション)シニア執(zhí)行副総裁は、「チップはハードウェアの最も核心的な部分であり、インダストリアル?インターネットの最も核心的なインフラでもある。當社はこれからずっとチップを積極的に探求し、長期的な投資も行う」と述べた。

今回のテンセントの自社開発チップ參入の発表前に、百度(バイドゥ)と阿里巴巴(アリババ)も自社開発チップの競爭に乗り出し、字節(jié)跳動(バイトダンス)もチップ業(yè)務(wù)をひっそりとスタートさせている。ネット大手が相次いで自社チップの開発に乗り出すのはなぜか。業(yè)界の専門家によると、「ソフトウェアとハードウェアの一體化の流れがますます明確になるのに伴って、基層のチップの計算能力に対する産業(yè)界のニーズが勢いよく上昇しているからだ」という。

■テンセントが3種の獨自チップを初公開

テンセントは3日に行われた「テンセントデジタルエコシステムサミット2021」で、チップの進展狀況を初めて明らかにした。3種類の獨自開発のチップは、AIによる推理に用いられるチップ「紫霄」、動畫のデコードに用いられるチップ「滄?!埂ⅴ攻蕞`トNIC(ネットワーク?インターフェース?カード)に用いられるチップ「玄霊」。このほかクラウドネイティブシステムに用いられる「遨馳」も発表された。

テンセントはなぜ自社チップの開発に乗り出すのか。騰訊雲(yún)(テンセントクラウド)の邱躍鵬(チウ?ユエポン)総裁は、「テンセントクラウドは大規(guī)模な計算能力、リアルタイム分析、究極伝送の3つの方向へと向上し、技術(shù)の基礎(chǔ)を絶えず突き固めている。一方で、チップはインダストリアル?インターネットの最も核心的なインフラだ。AIにおける計算、動畫処理、高性能のネットワークという大きなニーズのあるシーンに向けて、テンセントはチップの研究開発に取り組んだ」と明かした。

■ネット大手がチップ競爭に続々參入

バイドゥとアリババはテンセントとともにBATと並び稱されるが、自社開発チップの競爭ではテンセントよりも動きが速かった。18年7月、バイドゥはAI開発者會議において、獨自開発で中國初のクラウド上で用いられる汎用型AIチップ「崑崙」を発表し、その中にはトレーニング用チップの「崑崙818-300-300」と推理用チップの「崑崙818-100」が含まれていた。

アリババやバイトダンスなどのネット大手も、川上のチップ産業(yè)へ觸手を伸ばすようになった。今年10月19日には、アリババ傘下の半導(dǎo)體企業(yè)の平頭哥が杭州?雲(yún)棲會議2021(APSARAカンファレンス2021)で、獨自開発のクラウド用チップ「倚天710」を発表した。アリババによると、このチップは業(yè)界で最強の性能を誇るARMベースのサーバ向けチップで、性能は業(yè)界基準を20%上回り、エネルギー効率は50%以上アップした。しかし阿里雲(yún)(アリババクラウド)のインテリジェントビジネスグループの張建鋒総裁(達摩院院長)によると、「倚天710のチップは販売せず、主にアリクラウドでの自社使用に當てる」という。

■産業(yè)のトレンドが大手に自社開発チップを迫る

AIベンチャー企業(yè)に投資する人の話によると、「BATがこぞってチップ開発に參入したのは、市場のトレンドに順応したからだが、より的確な言い方をすれば、産業(yè)のトレンドが大手に自社チップの開発の流れに乗るよう迫ったからだ。ネットテクノロジー企業(yè)にとって、ソフトはエンジンに過ぎず、技術(shù)を取り囲む堀を発展させたいなら、チップの設(shè)計?開発という鍵となる部分の短所を補わなければならない。クラウドコンピューティング業(yè)界の発展に伴って、ソフトとハードの一體化トレンドがますます明らかになっており、ソフトがハードを決定づける流れを止めることはできない」という。

AIチップ企業(yè)のカンブリコンも年次報告の中で、大手がなぜそろってチップ開発に乗り出すのかについて、「現(xiàn)在のディープラーニングを代表とするAI技術(shù)は日常生活と伝統(tǒng)産業(yè)における普及応用が進み、基層のチップ計算能力へのニーズが飛躍的に増大し、成長率はムーアの法則の速度を大幅に上回る。AI計算能力には大規(guī)模な演算量、高い並行性、頻繁なアクセスという特徴があり、演算処理裝置のCPUとGPUなどに用いられる従來型チップに比べ、汎用型スマートチップはAIアルゴリズムの鍵となる演算操作によりよく対応しこれを支援するものとなり、性能とエネルギー効率において明らかに優(yōu)位性を持つものとなる」という側(cè)面から回答した。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

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