2021年11月5日、韓國?京郷（キョンヒャン）新聞は、來年3月の韓國大統(tǒng)領(lǐng)選に向けた最大野黨「國民の力」の公認(rèn)候補(bǔ)に尹錫悅（ユン?ソギョル）氏が選ばれたことを受け、人物像を詳しく紹介している。

1960年ソウル生まれの尹氏は、ソウル大學(xué)法學(xué)部4年生在學(xué)中に司法試験1次試験に合格したが、2次試験で何度も不合格となっている。尹氏をよく知る人物らによると、「酒と人付き合いが好きなせい」だという。91年に31歳で司法試験に最終合格し、94年に大邱（テグ）地検刑事1部で検事生活をスタートさせた。遅いスタートながら捜査能力が認(rèn)められ、要職を歴任。數(shù)々の事件の捜査を主導(dǎo)した。

2013年に國家情報(bào)院の大統(tǒng)領(lǐng)選介入疑惑事件で特別捜査チーム長を務(wù)めたが、情報(bào)院職員の逮捕強(qiáng)行によりチームを外されることとなり、同年10月に現(xiàn)場を去った。16年に樸槿恵（パク?クネ）前大統(tǒng)領(lǐng)の親友が國政に介入した事件の特別検察官チーム捜査チーム長に任命され、現(xiàn)場復(fù)帰。文在寅（ムン?ジェイン）政権に変わった翌年には、ソウル中央地検長に昇進(jìn)した。いわゆる「積弊清算」の陣頭指揮を取り、李明博（イ?ミョンバク）元大統(tǒng)領(lǐng)を橫領(lǐng)?背任の嫌疑で、梁承泰（ヤン?スンテ）前最高裁長官を司法行政権亂用の嫌疑で拘束?起訴した。

19年には検察総長に任命され、任命式では文大統(tǒng)領(lǐng)が「権力の顔色をうかがわず、人に忠誠を誓わない姿勢(shì)で厳正に処理し、國民の希望を一身に受けた。その姿勢(shì)を最後まで貫いてほしい」と述べている。しかしその後、文大統(tǒng)領(lǐng)の最側(cè)近だったチョ?グク元法相一家の疑惑捜査に著手したことで、文政権との摩擦が深まった。記事は「野黨公認(rèn)候補(bǔ)、尹錫悅という想像もつかなかった絵が描かれ始めたのはこの頃」だと伝えている。

尹氏が21年3月に検察総長を辭任すると、その3日後には「大統(tǒng)領(lǐng)選支持率1位」に浮上し、出馬を既成事実化した。6月に政界入りを宣言し、今月5日、最大野黨候補(bǔ)に選出された。政界入りから間もないため経験値の乏しさも指摘されており、記事は尹氏を「文大統(tǒng)領(lǐng)の剣から、文大統(tǒng)領(lǐng)を狙う剣へ」と評(píng)しているが、「國政遂行能力には、依然として疑問符がつく。相次ぐ失言と疑惑による『尹錫悅リスク』をどう克服するかが重大課題だ」とも指摘している。

この記事に、韓國のネットユーザーからは「文在寅の疑惑を徹底的に捜査して厳罰にしてくれることを國民は望んでいる」「それが誰であれ、罪を犯したなら監(jiān)獄送りにする大統(tǒng)領(lǐng)になってください」「支持してなかったけど、この人が大統(tǒng)領(lǐng)になれば文在寅を監(jiān)獄に送れるかもしれないと思って、尹錫悅支持に転向しようかと」「自分の思い通りに使えない剣を捨てたのは文在寅本人。刃を研いで、腐った文在寅を切り捨てる番が來た」など、支持のコメントが寄せられている。

一方で、「この人が大統(tǒng)領(lǐng)になることに反対はしないが、今は時(shí)期尚早だと思う。政治の勉強(qiáng)を積んで、國會(huì)議員から始めるとか、力を立証してから出馬しても遅くないのでは」「入社4カ月の新入社員に代表理事を任せるようなものじゃないか」「（大統(tǒng)領(lǐng)に）なれると思って出馬したの？」など、反対派のコメントも多く見られた。また、「今回の大統(tǒng)領(lǐng)選は期待できない。投票しないつもりだよ」「投票を棄権する」といった聲も上がっている。（翻訳?編集/麻江）