SNSの赤い丸をついチェックしてしまう理由とは?―中國(guó)メディア

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版    2021年11月8日(月) 19時(shí)50分

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スマホを手にし通話か何かをしようとしたところ、微信(WeChat)のマークの右上に赤い丸が表示されているのを目にし、思わず先に微信を起動(dòng)する。微信のチェックを終えた後、また知らぬ間に別のアプリに気を引かれ、畫(huà)面をオフにしてから初めて最初スマホで何をするつもりだったかを思い出す。誰(shuí)もがこんな経験を持っていることだろう。文匯報(bào)が伝えた。

これは健忘癥?答えはノーだ。スマホのすべてのアプリのアルゴリズムは、人工知能(AI)分野の専門(mén)家が手掛けたものであり、さらに心理學(xué)?脳科學(xué)者による「巧みな設(shè)計(jì)」が施されており、知らぬ間に深くハマってしまうのだ。

■人の注意力が「巧みな設(shè)計(jì)」の対象に

スマホをオンにし、あるアプリを起動(dòng)するか指を動(dòng)かす。これは多くの人にとっての習(xí)慣であり、筋肉の記憶、さらには本能にもなっている。その裏側(cè)には「見(jiàn)えざる手」の操作があるのだろうか。

上海交通大學(xué)心理?行動(dòng)科學(xué)研究院の李衛(wèi)東(リー?ウェイドン)執(zhí)行院長(zhǎng)は、「AIの発展により、機(jī)械による依存狀態(tài)がより一般的になっている。薬物の依存癥が脳細(xì)胞レベルで不可逆的な変化をもたらすのとは異なり、電子製品またはソーシャルアプリの依存癥が脳のコントロールに影響を及ぼす手段については、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)ではまだ明らかになっていない。しかしアルゴリズムとAIの発展に伴い、この依存癥の可能性がより大きくなり、影響もより広くなることは間違いない」と説明した。

インターネット時(shí)代が訪れるまで、人類(lèi)のすべての発明は人類(lèi)の能動(dòng)的な使用に基づくもので、ある新発明を人類(lèi)に寄與させようとしていた。だが現(xiàn)在の技術(shù)は常にあの手この手で人の注意を引き、さらには人の考えを「操作」することで利益を得ようとする。SNS依存癥に関するドキュメンタリー「監(jiān)視資本主義 デジタル社會(huì)がもたらす光と影 (The Social Dilemma)」には、「すべての商品が営利目的だが、これらの商品が無(wú)料の場(chǎng)合、商品になるのはあなただ」というセリフがある。

IT企業(yè)は人の注意力を「巧みな設(shè)計(jì)」の対象にしている。ユーザー數(shù)の増加、ユーザーの使用時(shí)間の増加、さらにはユーザーの考えを操作することで、より多くの利益をもたらす。ユーザーは「放っておけば育つ」商品だ。

多くの人はすでに、ネット上で自分に送られてくる情報(bào)がますます自分にぴったりと合ったものになっており、しかもその多くが個(gè)人の好みに基づいてアルゴリズムで導(dǎo)き出されたものであることに気づいている。これらの情報(bào)は時(shí)に事実を根拠としていないことがあり、中にはユーザーの好みに合わせることだけを目的に、過(guò)激な、さらには間違った観點(diǎn)が混ざっているものもある。送られてくる情報(bào)に個(gè)人の好みがどんどん反映されるようになると、そうした情報(bào)に基づいて「見(jiàn)る」世界もまた違ったものになっていく。

■アルゴリズムに「包囲」され、人はよりイラつき、精神的に脆くなる?

同済大學(xué)で教鞭をとる劉翠蓮(リウ?ツイリエン)氏は長(zhǎng)年、心理カウンセリングに従事した経験を持つ。劉氏の観察によると、2000年以降に生まれた若い世代は現(xiàn)実世界と仮想世界が同時(shí)に存在する「パラレルワールド」のような環(huán)境で成長(zhǎng)した。彼らは「いいね」や「コメント」など、ネット上での日常的な交流に慣れている。しかし「いいね」や「コメント」といったSNS上の機(jī)能は、心理學(xué)の原理に基づき巧みに設(shè)計(jì)されたものだ。未成年者にとっては、短期的なフィードバックは一時(shí)的な満足感を得やすく、このような満足を絶えず求めるようになる。しかしこの「誘導(dǎo)」メカニズムは彼らのストレス源になるかもしれない。

「いかなる技術(shù)もしくは機(jī)械も、人との間にインタラクティブな関係が存在する。人が機(jī)械をコントロールすることもあれば、人が機(jī)械にコントロールされることもある」。上海ニューヨーク大學(xué)の張崢(ジャン?ジョン)教授は、「技術(shù)には良いも悪いもない。検索エンジンを使ってある言葉を検索した場(chǎng)合、結(jié)果として表示される1ページ目のトップ10の結(jié)果はその人の習(xí)慣や好みに基づき巧みに選別されたものだ。その目的は、検索結(jié)果を気に入ってもらい、その検索エンジンを持続的に使用してもらうためだ。良く言えば、このような設(shè)計(jì)の目的はユーザーのリピート率を高めることであり、悪く言えば、その人の好みを強(qiáng)く反映することで、ユーザーをコントロールしやすくするとも理解できる」との見(jiàn)方を示す。

人の好みや行為に対するアルゴリズムの予測(cè)がますます正確になると、成人であれ未成年であれますます多くのユーザーがこの心理學(xué)と脳科學(xué)を融合させたアルゴリズムに「包囲」されるようになり、ますますイラつきやすく、精神的に脆くなっていくかもしれない。機(jī)械とうまく付き合う術(shù)は、今後誰(shuí)もが身に著けるべき能力になるだろう。ある學(xué)者は、「心理學(xué)そのものは人に注目する學(xué)問(wèn)だ。しかし學(xué)問(wèn)の発展という見(jiàn)地からすると、將來(lái)の心理學(xué)は人そのものに注目するだけでなく、人がいかに機(jī)械と付き合っていくかにも注目するべきだ」と呼びかけている。(提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/YF)

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