福島第一原発の事故をめぐり、日本の學者が「海洋に流出した放射性物質(zhì)が北極海に達し、日本に戻ってきた」との研究結(jié)果を発表したことが中國でも波紋を広げている。

中國メディアの観察者網(wǎng)は9日、日本の報道を引用する形で、筑波大學の青山道夫客員教授が発表した研究結(jié)果を紹介。それによると、2011年の同事故により海洋に流出した放射性物質(zhì)セシウム137が、米國西海岸に到達した後に一部北上し、太平洋最北部のベーリング海を経て、7～8年後に日本の東北沿岸に戻ったという。

また、17年にはベーリング海とベーリング海峽を越えた北極海の縁海のチュクチ海で、福島原発事故に由來するセシウム137が検出されたとしている。検出されたセシウム137は基準値を大幅に下回っているものの、青山氏は「動きから考えて、北部の北極海にも広がっているのではないか」との見方を示した。

青山氏は北太平洋761カ所で海水を採取し、セシウム137とセシウム134の量を調(diào)べた。また、共同研究や各國政府によるモニタリングなどの観測データを収集し分析したところ、セシウム137が北太平洋の南側(cè)を回って日本に戻るルートや、さらに日本海から津軽海峽を越えて太平洋に戻るルートが確認されたという。

この報道に対し、中國のネットユーザーからは「自分で自分を害するとはこのこと」「回転壽司か」「環(huán)境団體はなぜ聲を上げない？」「日本は數(shù)年後に『先人たちの罪であり私たちも被害者』などと言い出しそうだ」といった批判の聲が上がった。

一方で、「大丈夫、どうせ私は高確率で結(jié)婚しないし、子どももできない。だから怖くない。コロナが終わったらきっと日本に行ってみたい」「東京の高層マンションで優(yōu)しい風に吹かれながら都會を眺める感覚が本當に好き。あの幸福感は一生忘れられない。もちろん、東京の高層マンションはとても高くて、今の私にはぜいたくすぎる。でも夢の一つ」などのコメントが寄せられ、他のユーザーから「精日（精神日本人）だ」などと非難の対象になっている。（翻訳?編集/北田）