中國で匿名のSNSが人気に、若者がハマる訳は?―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2021年11月17日(水) 7時(shí)50分

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中國で近年、匿名SNSアプリが多くの若者に人気の「感情を表現(xiàn)できるユートピア」となっている。

中國で近年、匿名SNSアプリが多くの若者に人気の「感情を表現(xiàn)できるユートピア」となっている。中國青年報(bào)と中青校媒が中國全土の大學(xué)生を?qū)澫螭藢g施した調(diào)査によると、回答者の35.52%が「匿名SNSアプリを使ったことがある」と答えた。しかし、回答者の90.69%は、「匿名での交流には一定のリスクがある」とも答えた。中國青年報(bào)が伝えた。

匿名での交流というのは今に始まったことではない。手紙の時(shí)代にはペンフレンドがあり、MSNやQQといった初代SNSツール、さらに現(xiàn)在の豆瓣、「樹洞」といった交流プラットフォームなどは、ある意味全て匿名で交流できる場だ。若者が他の人と交流する時(shí)にミステリアスな「仮面」をかぶりたいとい考えるのには、いろんな理由がある。

まだ社會経験の乏しい若者は、遠(yuǎn)くにいる知らない人に対して、ロマンチックな想像を膨らませているものだ?!弗渐Ε毳幞ぅ趣姢膜搿埂竿感扦稳摔姢膜搿工胜嗓螇婴晡木浃驋鳏菠隨NSアプリは、若者のそのようなニーズにマッチしており、若者たちにこうしたアプリを通じて同じ趣味を持つ意気投合できる仲間が見つかると信じさせている。また、知り合いとの人間関係に疲れているというのも、匿名のSNSアプリに「交流の場を移す」主な理由となる。微信(WeChat)のモーメンツにちょっとネガティブな投稿をすると、両親からあることないこと勘ぐられ、同級生に思いっきり愚癡を吐きたいのに、あれこれ心配もしないといけない時(shí)など、若者は心を開いて本音を話せる「オンライン駆け込み寺」に駆け込むのだ。

また、「コミュ障にもやさしい」というのが、匿名SNSアプリの特徴だ。ある大學(xué)生は「匿名という『保護(hù)』の下で、自分の気持ちや本音を何の心配もせずに話せる。匿名という狀態(tài)なら、現(xiàn)実の世界ではコミュ障でも、サイバースペースではとても社交的になれる」と話した。

しかし、匿名での交流にはメリットもたくさんあるものの、デメリットもある。相手が誰かが分からない狀態(tài)では、インターネットを通じて向こうにいる人が、誠意ある人なのか、胸に一物ある人なのかを知る手立ては何もない。ニュースでは、匿名のSNSを利用して相手を信頼させ、悪徳商法へと巻き込んだり、知らず知らずのうちに自分の個(gè)人情報(bào)が漏えいしたり、電話詐欺に遭ったといった事件をよく目にする。匿名での交流の「內(nèi)密性」に目を付ける悪意ある人は、心を許して本音を話す相手のすきにつけ込む。そして、そこは、詐欺が橫行する場となってしまう。

そのため、コミュニティーのエコロジカルを守り、プラットフォームが詐欺師が集まる場所となるのを避けるというのが、匿名のSNSプラットフォームが擔(dān)う必要のある責(zé)任となる。

一部の大學(xué)生が匿名SNSにハマるのは、本來の人間関係を築く能力が低いからだ。両親とうまく意思を疎通させることができなかったり、學(xué)校で自分の居場所を見つけることができなかったり、友達(dá)がほとんどいなかったりする若者は、気分的に落ち込んだりすると、オンライン上のコミュニティーで、言いたいことを言ってうっぷんを晴らし、慰めを求める。

このような正常な感情や心理的ニーズと向き合う方が、若者に匿名での交流には注意するようにと頭ごなしに言うよりも大切であるはずだ。親は、子供と対立したり、批判したりする話し方を改め、子供の考えに同意できなくても、それをいったん橫に置いておく姿勢を適度に持ち、子供たちが進(jìn)んで心を開いて話しができるようにし、平等な目線で、自由に交流できるようにしなければならない。専門の心理カウンセラーを置くほか、高等教育機(jī)関は、先輩後輩からなる「駆け込み寺」を設(shè)置することを模索できる。同じ世代のカウンセラーなら、學(xué)生の悩みなどを親身になって聞いてもらえるほか、心配や恥ずかしさなどをある程度和らげることができるはずだ。

多くの若者は、匿名SNSアプリのアカウントを作る時(shí)、関心を示されたい、理解してもらいたいという気持ちを抱いているものだ。しかし、現(xiàn)実の人間関係におけるいろんなしがらみや心配ごとというのは、もしかすると単なる杞憂であるかもしれない。実際の人間関係において、肩の力を抜いて心を開き、楽しく交際をしてみると、抱えていた悩みや不安は大した問題ではないということに気付くかもしれない。実際の交流で得られる心の底から感じる喜びと満足感は、匿名での交流では永遠(yuǎn)にえることができないからだ。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)

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