米國(guó)が日本や中國(guó)などに石油の戦略備蓄放出を呼び掛けたことについて、中國(guó)紙?環(huán)球時(shí)報(bào)の胡錫進(jìn)（フー?シージン）編集長(zhǎng)は24日、「明らかに中國(guó)に頼んでいる」との文章を発表した。

胡氏はまず、米政府が23日に発表した戦略石油備蓄5000萬(wàn)バレルの放出は、原油価格を平準(zhǔn)化し、米國(guó)の深刻なインフレに歯止めをかける狙いがあると指摘?，F(xiàn)在、原油価格は1バレル80ドル前後に達(dá)しており、「原油高は世界各國(guó)のインフレの主な擔(dān)い手の一つとなっている」とした。

この放出は中國(guó)、インド、日本、英國(guó)、韓國(guó)などと同時(shí)に行われるとされている。胡氏は、「ホワイトハウスの聲明では米國(guó)の経済回復(fù)の成果が歯の浮くような言葉と共に吹聴されているが、バイデン政権が今最も心もとなくなっているのが経済であることは誰(shuí)もが知っている。石油備蓄の放出問(wèn)題で、彼らは中國(guó)に助けを求めているのである」と分析した。

その上で、「原油価格が下がることは中國(guó)にとってプラスであり、中國(guó)政府が石油備蓄の放出について米國(guó)に意地を張ることはないはずだ。実際、中國(guó)は最近、石油備蓄の一部を動(dòng)員したという情報(bào)を流している」とする一方、「重要なのは、米國(guó)の現(xiàn)在のインフレは中國(guó)よりもはるかに厳しい上、來(lái)年の中間選挙の民主黨の選挙狀況を深刻に脅かす可能性があることだ」と指摘。「米國(guó)ではバイデン政権の経済政策を批判する聲が多く、ある政治アナリストは、このまま物価が高騰していけば民主黨の中間選挙を臺(tái)無(wú)しにするのに十分だとみている」と説明した。

そして、このことは米國(guó)と中國(guó)が経済面で多くの共通利益を持っており、米國(guó)側(cè)が問(wèn)題を解決するには中國(guó)側(cè)の助けが必要であることを表す縮図であると主張?！笇gは米國(guó)のインフレが深刻なことと、中國(guó)からの輸出品にむやみに関稅をかけていることは無(wú)関係ではなく、バイデン政権はそれをよく知っている。あれだけの関稅をかけても、中國(guó)からの輸入が減っていないのは、それらの中國(guó)製品が米國(guó)の消費(fèi)需要を維持するために代替が効かないことを意味している」とした。

また、「これは中國(guó)側(cè)の企業(yè)と米國(guó)側(cè)の輸入業(yè)者がそれらの関稅を誰(shuí)が支払うかについて駆け引きをするカードを大幅に増やすことになる」とし、「米國(guó)の経済狀況が緊迫化するにつれ、中國(guó)側(cè)のカードはさらに強(qiáng)まり、それらの関稅を長(zhǎng)期的に維持するのは難しい。バイデン政権はそれを恨めしく思っているに違いないが、自ら手放す勇気もないのである。バイデン政権は中國(guó)側(cè)の譲歩を多く引き出し、中國(guó)との駆け引きを有利にすると同時(shí)に、國(guó)內(nèi)で『中國(guó)に弱腰』とののしられないようにしたいと考えているのである」と分析した。

胡氏はこうした狀況は「中國(guó)が自分たちのやるべきことをしっかりとやり、積み上げてきた効果」だと強(qiáng)調(diào)。「われわれはいつも中米の利益は関連性が高く、経済面では互いに持ちつ持たれつであると言っていきたが、大きな真実である。米國(guó)側(cè)がルールに反して行動(dòng)することは自らを傷つける運(yùn)命にある。彼らは無(wú)謀にも『切り離し』を行い、中國(guó)を苦しめようとしたが、結(jié)果はどうなったか。米國(guó)のサプライチェーンで起きている混亂は、中國(guó)よりもはるかに深刻だ」と指摘した。（翻訳?編集/北田）