ドイツメディアのドイチェ?ベレは26日、南太平洋の島國(guó)であるソロモン諸島で発生した大規(guī)模な暴動(dòng)について「中國(guó)に責(zé)任があるのか」と考察する記事を発表した。ソロモン諸島のホニアラでは、中國(guó)人が経営する商店が略奪されたり放火される事件も発生しているという。

暴動(dòng)は24日に始まり、26日にも一部地域で発生した。ソロモンと安全保障條約を結(jié)ぶオーストラリアは26日までに、要請(qǐng)を受けて治安維持のため100人以上の軍や警察の要員を派遣した。

暴動(dòng)は、ソガバレ首相の退陣を求めるデモの參加者が暴徒化することで発生した。中國(guó)寄りの外交方針への不満が背景にあると報(bào)じたメディアもある。

ソロモン諸島は1900年に全域が英國(guó)の植民地になったが、第二次世界大戦中には日本軍が占領(lǐng)した。日米両軍の激戦の地になったガダルカナル島も、ソロモン諸島を構(gòu)成する主要5島の一つだ。ソロモン諸島は戦後、英連邦などの加盟國(guó)として78年に獨(dú)立した。

獨(dú)立後は中華民國(guó)（臺(tái)灣）と外交関係を結(jié)んでいたが、2019年にはソガバレ首相が対外関係の全面見直しを表明。その結(jié)果として同年9月に中國(guó)（中華人民共和國(guó)）と國(guó)交を樹立し、臺(tái)灣とは斷交した。

同國(guó)ガダルカナル島では1990年代、隣のマライタ島からの移住者が増加していた。その結(jié)果、元からいた住人と移住者との間で、暴力的衝突が多発するようになった。移住者側(cè)は自衛(wèi)のためとして、武裝組織であるマライタ?イーグル?フォース（MEF）を結(jié)成した。

MEF は2000年、當(dāng)時(shí)のバーソロミュー?ウルファアル首相を誘拐した。ウルファアル首相はマライタ島出身だったが、MEFはその政策は不十分として、納得しなかったという。ウルファアル首相は首相辭任と引き換えに解放された。

現(xiàn)在もソロモン諸島社會(huì)は分裂と対立が続いている。たとえば中央政府は「親中國(guó)」だが、マライタ州現(xiàn)地政府は臺(tái)灣支持であることなどだ。

ドイチェ?ベレによると、オーストラリアに本部を置く國(guó)際政治などについてのシンクタンクであるローニー?インスティテュートに所屬する太平洋諸國(guó)の専門家であるジョナサン?プライク氏は、ソロモン諸島の混亂の根本的な原因は、過去數(shù)十年間で社會(huì)構(gòu)造が崩壊したことであるとの考えを示した。島と島、民族と民族の緊張関係が高まったことだ。

例えばガダルカナルとマライタ島では資源の共有が実現(xiàn)しておらず、貧困が一般化し、若者の失業(yè)率は高いという。マライタ島住人に親臺(tái)灣感情が存在するのは事実だが、実際には中央政府への不満から生じた感情という。

プライク氏によると、ソロモン諸島が19年に中國(guó)と國(guó)交を結(jié)んだことが、自國(guó)の利益に結(jié)び付くかどうかは、まだ結(jié)論を出せない。というのは、20年に新型コロナウイルス感染癥の流行が始まったことで、中國(guó)企業(yè)の対ソロモン諸島投資や、現(xiàn)地での経済活動(dòng)が大きく制限されているからだ。（翻訳?編集/如月隼人）