2021年12月2日、中國(guó)メディアの環(huán)球網(wǎng)は「安倍氏の妄言は以前から計(jì)畫(huà)されたものだった可能性」と題し、安倍晉三元首相が「臺(tái)灣有事は日本の有事」と発言したことについて、中國(guó)の専門(mén)家による見(jiàn)解を報(bào)じた。

記事は、安倍元首相が1日に臺(tái)灣のシンクタンク主催のオンラインイベントで講演し、「臺(tái)灣有事は日本の有事であり、日米同盟の有事でもある」と発言したことを紹介。日本政界の右翼勢(shì)力を代表する人物である安倍氏の露骨な発言は広く注目され、中國(guó)外交部の華春瑩（ホア?チュンイン）外務(wù)次官補(bǔ)が同日夜に垂秀夫?駐中日本大使を呼び出して抗議を行ったと伝えた。

その上で、安倍氏の発言についての中國(guó)の専門(mén)家による見(jiàn)解を紹介している。まず、上海外國(guó)語(yǔ)大學(xué)日本研究センターの廉徳瑰（リアン?ダーグイ）主任が「中國(guó)に関するこの誤った言論を安倍氏が発信することにより、近ごろ頻繁に臺(tái)灣カードを切っている米國(guó)に呼応した。岸田文雄內(nèi)閣がこの発言を黙認(rèn)していたであろうことを示す種々の兆候がある」との見(jiàn)解を示すした。

また、中國(guó)國(guó)際問(wèn)題研究院アジア太平洋研究所の項(xiàng)昊宇（シアン?ハオユー）特任研究員が「安倍氏は元首相という特殊な身分にあり、臺(tái)灣問(wèn)題のセンシティブさや日本政府の政策をはっきり理解している。それにもかかわらず、日本政府の基本的な立場(chǎng)に背く言論を公然と発表しており、悪質(zhì)だ」と述べたとしている。

さらに、清華大學(xué)國(guó)際関係學(xué)部の劉江永（リウ?ジアンヨン）教授が「岸田內(nèi)閣は安倍氏の影響から脫卻できていない」とし、岸田首相は経済分野で自らの理念を打ち出す一方で、內(nèi)政や外交分野では安倍路線を踏襲していると語(yǔ)るとともに、「岸田氏は安倍內(nèi)閣で5年間外相を擔(dān)當(dāng)しており、安倍氏による政策の重要な參加者だったことに注目すべきだ」と指摘したことを伝えた。

記事はこのほか、環(huán)球時(shí)報(bào)の記者が情報(bào)筋から得た話として「日本政府がこの件について事前より準(zhǔn)備していた可能性がある」とも報(bào)じている。（翻訳?編集/川尻）