2021年12月8日、中國(guó)メディアの上遊新聞は、江蘇省南通市の路上で高齢者が販売用のサトウキビを奪われる事件が発生し、被害者の高齢者が憤慨していると報(bào)じた。

記事によると、同市三星鎮(zhèn)のサトウキビ栽培を営む68歳の男性?倪（ニー）さんが6日晝ごろ、販売用のサトウキビを載せた電動(dòng)車(chē)を押していたところ、大通りで黒い制服を著た人物數(shù)人にサトウキビ50本を奪われた。

倪さんは「この日はサトウキビ80本を持って市場(chǎng)に売りに出た。晝までに30本が売れた。帰りの道路では販売をせず、車(chē)を押して歩いていた。黒い制服の人物がやってきた時(shí)に『ここでは売ってないよ』と言ったにもかかわらず、何も言わずにサトウキビを奪っていった。ひどい仕打ちだ」と語(yǔ)った。

倪さんのサトウキビを奪った人物は、同鎮(zhèn)の當(dāng)局と請(qǐng)負(fù)契約を結(jié)んでいた市の景観管理會(huì)社に所屬しており、露天販売の取り締まりとして手荒な行為に及んでいたことが判明。同鎮(zhèn)政府は契約を直ちに停止するとともに、共産黨規(guī)律委員會(huì)が介入調(diào)査に乗り出した。7日夕方には同鎮(zhèn)當(dāng)局関係者が倪さんの家を訪れて謝罪したという。

謝罪を受けた倪さんはその後「向こうが『誤った取り締まりだった』と言い、差し押さえたサトウキビを返してきた。向こうは謝ってきたが、あまりにも悪質(zhì)で野蠻なので、內(nèi)心では許したくなかった」と、露天販売をしていなかったにもかかわらず手荒な「取り締まり」を受けたことに対し怒りが収まらない様子を見(jiàn)せているという。

記事によると、トラブル発生後に現(xiàn)地住民が自発的に「倪さんのサトウキビを売ろう」とグループを立ち上げて倪さんを支援し、8日午前だけで300本のサトウキビを売ることができたという。

一方、三星鎮(zhèn)を管轄する南通市海門(mén)區(qū)は8日、同鎮(zhèn)の鎮(zhèn)長(zhǎng)を含む6人の責(zé)任者に対する処分を下したことを発表した。（翻訳?編集/川尻）