中國(guó)の大手通信機(jī)器メーカー、華為技術(shù)（ファーウェイ）はこのほど、約3カ月前に迎え入れたフランス人數(shù)學(xué)者のローラン?ラフォルグ氏がファーウェイに入社した経緯やファーウェイの発想などについて語(yǔ)る動(dòng)畫(huà)を発表した。ラフォルグ氏は2002年に「數(shù)學(xué)の賞として最高峰」とされるフィールズ賞を受賞した人物だ。

數(shù)學(xué)では歴史上、「論理的欠陥」の多い理論も多かった。例えば17世紀(jì)末に登場(chǎng)したニュートンなどによる微分積分の手法は物理學(xué)や工學(xué)の発展に大きく貢獻(xiàn)したが、理論の最も土臺(tái)となる部分は欠落していた。數(shù)學(xué)において徹底した「厳密化」や「抽象化」が急速に進(jìn)んだのはおおむね19世紀(jì)だった。しかし、あまりにも抽象化したので、純粋數(shù)學(xué)の理論の多くに「実用性はほとんどない」との考えも広まった。しかし20世紀(jì)末ごろから、IT技術(shù)の急速な発展と関連して、最先端の數(shù)學(xué)理論の現(xiàn)実世界への応用が改めて見(jiàn)直されるようになった。

ラフォルグ氏のフィールズ賞受賞理由は、1960年代から提唱されていたが50年以上にわたって全面的には解決されていなかったラングランズ?プログラムという數(shù)學(xué)上の難問(wèn)に決著をつけたことだった。

ちなみにフィールズ賞は「數(shù)學(xué)のノーベル賞」などとも言われるが、4年に1度しか授與されないことや、40歳以下の年齢制限があることなどから、受賞は「ノーベル賞」以上に難しいとの見(jiàn)方もある。

ラフォルグ氏によると、初めてファーウェイに接觸したのは、4年前に數(shù)學(xué)の応用に関する會(huì)議に招待された時(shí)だった。自分の研究?jī)?nèi)容に多くの人が関心を示すととは、思いもよらなかったという。また、ラフォルグ氏も工學(xué)分野を特に知っていたわけではなかった。

ラフォルグ氏が特に専門的に研究してきたのはトポス理論だ。極めて抽象的な世界だが、ラフォルグ氏によると、人工知能の今後の理論構(gòu)築にとってトポス理論は極めて重要と認(rèn)識(shí)されており、ファーウェイの研究スタッフもトポス理論に取り組み始めたという。

とは言え、高度な理論がただちに応用されるとは考えにくい。基礎(chǔ)研究の探求はファーウェイの長(zhǎng)期計(jì)畫(huà)の一部であり、多くの人が10年あるいは20年先の未來(lái)を見(jiàn)據(jù)えて発想している。ラフォルグ氏はファーウェイのこのような姿勢(shì)を「非常に貴重」と評(píng)価した。

ラフォルグ氏の現(xiàn)在の勤務(wù)場(chǎng)所はファーウェイのパリ研究所だ。ファーウェイは2020年にはパリ市內(nèi)でラグランジュ數(shù)學(xué)計(jì)算センターも設(shè)立した。同センターは開(kāi)放的な方法で優(yōu)秀な學(xué)者を研究に參加させている。同センターではフィールズ賞の受賞者3人が研究に參加し、若手の育成も行っているという。（翻訳?編集/如月隼人）