2021年12月16日、米華字メディア?多維新聞は、臺(tái)灣で北京五輪へのボイコットを求める聲が出ていることについて、選手を苦しめるだけとする記事を掲載した。以下はその概要。

北京冬季五輪まであと2か月を切る中、臺(tái)灣における北京五輪関連報(bào)道は概ね米國(guó)を首班とする各國(guó)による外交的ボイコットの情報(bào)に集中している。民進(jìn)黨や革新政黨?時(shí)代力量などから北京五輪のボイコットを求める聲が出ていることも、決して意外なことではない。

臺(tái)灣政府に五輪ボイコットを求めている時(shí)代力量は「中國(guó)の軍機(jī)や艦船が何度となく挑発を仕掛けてくる中、臺(tái)灣は理念の近い國(guó)や內(nèi)部の民間団體による主張に積極的に応じるべきだ」とし、米國(guó)や英國(guó)などに追隨する必要性を訴えている。

しかし、米國(guó)による同盟國(guó)、盟友に対する外交的ボイコットの圧力は、必ずしも伝わっているわけではない。日本は東京五輪を支持してもらった中國(guó)のメンツも保つべく、閣僚でも政治家でもない人物の出席を模索しており、韓國(guó)も外交的ボイコットを表明していない。フランスに至ってはその必要性に懐疑的な姿勢(shì)を持っている。その中で、臺(tái)灣が積極的に五輪のボイコットを訴えるというのは、米國(guó)に対する思い入れが強(qiáng)すぎると言わざるを得ない。

そして、選手たちはどうするのか。暖かい臺(tái)灣から冬季五輪に出場(chǎng)する選手は數(shù)えるほどしかいない。非常にマイナーな競(jìng)技を続け、日々練習(xí)を重ねるというのは條件的にも厳しく、お金もかかる。その中で努力して參加基準(zhǔn)を満たし、五輪に出るとなればなおのこと苦労が忍ばれるではないか。

それなのに臺(tái)灣の一部政治家はいともたやすく「國(guó)際的な理念が近い國(guó)に呼応する」と言い放っている。こうして何の気なしにアスリートたちの権利を犠牲にしていいのか。日本や韓國(guó)、さらにはEUといった米國(guó)の盟友たちは熟慮を重ね、必ずしも米國(guó)と同じ態(tài)度を示していない。臺(tái)灣の政治家は急いで米國(guó)への「忠義心」を見(jiàn)せて、一體何が得られるというのか。ただいたずらに、苦しい練習(xí)を重ねてきたアスリートを脅しているだけではないか。（翻訳?編集/川尻）