中國で燃料電池車がもてはやされる理由は?優(yōu)位性は何?―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2021年12月21日(火) 6時50分

拡大

中國工業(yè)情報化部は「第14次五カ年計畫工業(yè)グリーン発展計畫」を発表し、水素エネルギー技術(shù)のイノベーションとインフラ建設を加速し、水素エネルギーの多様な利用を推進するとの明確な方針を打ち出した。

中國工業(yè)情報化部は3日、「第14次五カ年計畫工業(yè)グリーン発展計畫」を発表し、水素エネルギー技術(shù)のイノベーションとインフラ建設を加速し、水素エネルギーの多様な利用を推進するとの明確な方針を打ち出した。人民日報海外版が伝えた。

燃料電池車(FCV)は水素エネルギー利用の重要な手段で、ここ數(shù)年で急速に発展した。來年2月に開幕を控えた北京2022年冬季五輪?パラリンピックの會期中には、張家口ゾーンにFCVが625臺投入され、交通?輸送サービス面の保障を提供することになる。

リチウムイオン電池と比較して、燃料電池(FCV)にはどのような優(yōu)位性があるのだろうか。なぜもてはやされているのか。

■どんな優(yōu)位性が?

FCVには、航続距離がより長い、環(huán)境により優(yōu)しい、固定された路線や中長距離や積載量の大きいシーンでより優(yōu)位性を持つといった特徴がある。

真冬の時期に、河北省張家口市ではFCVの路線バスが400臺以上縦橫に走り回っている。このバスは零下30度の極寒の環(huán)境でのストック、コールドスタート、溫風?空調(diào)のスイッチが入った狀態(tài)で300~450キロメートルを走る長航続距離を?qū)g現(xiàn)している。北京五輪?パラ期間には、さらに多くのFCVが張家口ゾーンで交通?輸送サービスの保障を提供し、グリーン冬季五輪?パラをサポートすることになる。

「二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラル」の目標が設定されたことで、水素エネルギーがますます注目を集めている。水素協(xié)議會の予測では、2050年には、世界の水素エネルギー産業(yè)は3000萬人の雇用を生み出し、CO2排出量を60億トン削減し、2兆5000億ドル(約285兆2000億円)規(guī)模の市場を生み出し、世界のエネルギー消費の18%を占めるようになるという。

中國自動車工業(yè)協(xié)會の王耀(ワン?ヤオ)事務局長補佐兼技術(shù)部部長は、「FCVは現(xiàn)在の交通分野における水素エネルギー利用の重要な手段であり、水素を燃料として電気化學反応により燃料の持つ化學エネルギーを直接電気エネルギーに変換する。エネルギーの変換効率が高く、CO2を排出しないなどの特徴がある。リチウム電池を利用した電気自動車(EV)に比べ、FCVは航続距離が長く、水素の充填時間が短く、グリーンでより環(huán)境にやさしい」と述べた。

消費者が最も実感できるのは航続距離が長くなったことだ。王氏は、「水素はエネルギー密度がより高い。極めて高いエネルギー密度によって、FCVの車両は航続距離で既存のガソリン車に容易に追いつき、そして追い越すことができる。北米市場で販売されているトヨタの『MIRAI(ミライ)』の場合、新モデルは海外でのテストで実際の航続距離が1003キロメートルに達した。このほか、FCVは低溫環(huán)境への適応性が特に高い。極寒の環(huán)境でも、FCは低溫によって航続距離が短くなることがなく、燃料切れの心配がない」と述べた。

王氏は、「こうしたFCの特徴からすると、FCVは港灣や物流パークなどの相対的に閉鎖され固定された路線、距離がバッテリー電気自動車(BEV)の航続距離の限界を超える中長距離シーン、積載量の大きいシーンにおいて、より優(yōu)位性を持っている。BEVは現(xiàn)在の技術(shù)的條件の下では電池のエネルギー密度を高めようにも限界があり、大型トラックで長い航続距離を?qū)g現(xiàn)するというニーズに応じて電池を増やせば、重量が増えて重くなってしまう。そのため、FCはより大きな積載量のニーズがある場面でより優(yōu)位性を持つことになる」との見方を示した。

■もてはやされる理由は?

水素エネルギーは19年に初めて「政府活動報告」に登場した。20年9月には、財政部など5部?委員會がF(xiàn)CVのモデル応用展開に関する通知を発表し、FCVの購入補助金政策をFCVモデル応用支援政策に調(diào)整すること、條件を満たした都市クラスターがF(xiàn)CVの重要コア技術(shù)の産業(yè)化における難関攻略とモデル応用を展開することに対し、奨勵金を支給することを打ち出した。

政策の支援により、全國各地で水素エネルギーの発展が加速した。大まかな統(tǒng)計では、中國國內(nèi)ではこれまでに地級市(省と県の中間にある行政単位)50數(shù)カ所で水素エネルギー産業(yè)計畫が発表され、北京市、山東省、河北省、河南省などは第14次五カ年計畫水素エネルギー発展計畫や支援政策を相次いで打ち出し、産業(yè)の規(guī)模、企業(yè)の數(shù)、FCV、水素充填ステーションなどでの段階的な目標を明確にした。同時に、各地方はさまざまな水素エネルギー補助金?奨勵政策も打ち出した。

水素充填ステーションの建設も活発に進められている。関連機関が発表した「中國水素エネルギー産業(yè)市場見通しおよび投資チャンス研究報告」によると、今年6月初めまでに、中國國內(nèi)で水素充填ステーションが141カ所建設され、建設中が73カ所、建設が計畫されているものは118カ所ある。

業(yè)界では、FCVには大きな発展の可能性があるという見方が一般的だ。中國水素エネルギー連盟の予測では、30年には中國の水素需要は3500萬トンに達し、末端のエネルギー體系の中で5%を占める。50年には6000萬トンに達し、10%を占め、産業(yè)チェーンの年間の付加価値は12兆元(約215兆円)になる。このうち交通輸送分野の水素エネルギー使用は2458萬トンになり、この分野でのエネルギー使用の約19%を占めるようになる。こうした予測は、將來、水素エネルギー産業(yè)チェーンがリチウムイオン電池産業(yè)チェーンとともに「両雄」として並び立つ局面が形成される可能性があることを意味する。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KS)

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務提攜

Record Chinaへの業(yè)務提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務提攜