中國(guó)江蘇省淮安市で発生した事故の裁判が行われ、被害者を擔(dān)架に乗せて運(yùn)ぶ際に誤って落とした病院に10％の過(guò)失責(zé)任が認(rèn)められた。中國(guó)メディア?揚(yáng)子晩報(bào)が20日付で伝えた。

事故が発生したのは2019年11月1日午後6時(shí)ごろ。被害者の張（ジャン）さんは電動(dòng)バイクを運(yùn)転していた際に、朱（ジュー）被告が乗るバイクと接觸して転倒。雙方が負(fù)傷したが、朱被告は通報(bào)せずにその場(chǎng)から立ち去った。そのわずか2分後、張さんは後続の三輪自動(dòng)車(chē)にひかれた。三輪自動(dòng)車(chē)はそのまま走り去り、現(xiàn)在も行方が分かっていない。

その後、通報(bào)を受けた同市の漣水県人民醫(yī)院（病院）の救急隊(duì)が現(xiàn)場(chǎng)に到著し、張さんを搬送するために擔(dān)架に乗せたが、その際に誤って張さんを頭から落とした。張さんは同病院に入院して治療を受けていたが、2カ月余り後に死亡した。

遺族は救急隊(duì)が張さんを落下させたことも死亡の原因の一つになったと主張し、現(xiàn)場(chǎng)から逃走した朱被告と病院を相手取り120萬(wàn)元（約2100萬(wàn)円）の賠償を請(qǐng)求した。これに対し病院側(cè)は張さんは擔(dān)架から落下したものの、著地する前に現(xiàn)場(chǎng)にいた醫(yī)師によって受け止められたと主張。死因とは一切関係がないとした。

記事によると、張さんの死亡について裁判所は専門(mén)機(jī)関に鑑定を依頼したが、同機(jī)関は「事故による損傷と救急隊(duì)の不手際によって発生した（とされる）損傷の時(shí)間的間隔が短く、それぞれの事象による損傷の深刻度を明確にすることができず、死亡との因果関係を証明することができない」として鑑定を拒否した。

今年12月20日に下された判決では、それぞれの過(guò)失割合について、最初の事故の主な原因を作り出したとされる張さんが40％、現(xiàn)場(chǎng)から逃走して次のひき逃げ事件を作り出した朱被告が30％、ひき逃げをした三輪自動(dòng)車(chē)のドライバーが20％としたほか、救急隊(duì)員が落下させたことで張さんに重傷を負(fù)わせた可能性も排除できないとして病院にも10％の過(guò)失割合を認(rèn)めた。

事件について中國(guó)のネットユーザーからは「悲慘すぎる」「普通の人には一生起こらないことが3度も」「なんてことだ。小説でもあり得なそうな事故」「これはひどい。ドラマでも描けない」「泣きっ面に蜂とはまさにこのこと」といった聲が上がっている。（翻訳?編集/北田）