2021年12月22日、日本華僑報網(wǎng)は、日本の新聞社が社會と深い関係を築いていることを紹介する記事を掲載した。以下はその概要。

デジタル化、ネットワーク化、スマート化の時代にあって、日本は依然として世界で一、二を爭う「新聞紙大國」だ。読売新聞と朝日新聞は長年世界の新聞紙発行部數(shù)ランキングで1位と2位の地位を守りつづけている。その背景には、新聞各社が経済、福祉、文化、スポーツ、治安といった分野で非常に大きな存在感と影響力を持っており、かけがえのない役割を発揮していることがある。

まず、新聞各社は自前の公益事業(yè)組織を持っており、しかも長い歴史がある。朝日新聞社は1923年9月の関東大震災を契機に朝日新聞厚生文化事業(yè)団を設立、2011年の東日本大震災、16年の熊本地震で大きな貢獻を果たした。毎日新聞社の毎日新聞東京社會事業(yè)団は、毎日希望奨學金、小児がん基金、海外難民救援金などの活動を行っている。読売新聞社の読売光と愛の事業(yè)団は今年8月に設立50周年を迎え、新型コロナ期間に日本の醫(yī)療機関や感染狀況が著しい地域に3度にわたり寄付を行った。産経新聞社は1944年に産経新聞厚生文化事業(yè)団を創(chuàng)設、53年には生活に困窮した、あるいは精神的に打撃を受けた女性の救護施設である養(yǎng)気園を設立し、現(xiàn)在も三恵園と名稱を変更して運営されている。全國紙だけでなく、地方紙も自前の福祉公益団體を持っているのだ。

次に、新聞社の財力と影響力を利用して、日本の文化?スポーツ事業(yè)の発展を促している。日本で毎年開かれる大小さまざまな美術(shù)展覧會の大部分の主催、協(xié)賛団體に、新聞社の名前が入っている。地方紙である山形新聞も、山形美術(shù)館、最上義光歴史館、さらには山形交響楽団を所有している。読売新聞社は1962年に交響楽団を立ち上げたほか、76年には囲碁7大タイトルの1つである棋聖戦を創(chuàng)設。人気の高い「箱根駅伝」も読売新聞社が共催しており、スタート?ゴール地點が読売新聞東京本社前に設定されている。

さらに、新聞社は個人や団體の表彰制度を設けているほか、地域社會と密接な連動に取り組んでいる。神戸新聞社は1947年に神戸新聞平和賞を設け、毎年社會や平和に貢獻した全國の個人や企業(yè)、団體を表彰している。毎日新聞の配達員は、一人暮らし世帯の高齢者の安全確認も擔っている。

日本社會と新聞社は、かくも複雑に絡み合っており、社會が新聞に対して広く、そして深く依存しているのだ。（翻訳?編集/川尻）