昨年、初監(jiān)督映畫で主演作の「こんにちは、私のお母さん」（你好、李煥英）が大ヒットした人気コメディアンのジア?リン（賈玲）が、映畫の影響で亡き母親について「人前で語る権利を失ったように思う」と複雑な胸の內(nèi)を明かしている。

中國で昨年2月に公開された心溫まるコメディ映畫「こんにちは、私のお母さん」は、興行収入54億元（約980億円）を達(dá)成し、年間第2位のメガヒット作品に。米映畫「ワンダーウーマン」のパティ?ジェンキンス監(jiān)督を抜き、女性監(jiān)督として世界で歴代最高の數(shù)字を打ち立てた。

20年前にタイムスリップした女性が、若かりし頃の母親に會(huì)って親孝行のため奮闘する姿を追うこの映畫だが、監(jiān)督?腳本?主演を擔(dān)當(dāng)したジア?リンは、実際に19歳の時(shí)に母親の李煥英さんを事故で失い、作品の中には母親へのあふれんばかりの愛が詰まっている。

ジア?リンはこのほど、レギュラー出演するバラエティー番組「青春環(huán)遊記」の中で、映畫の空前のヒットが影響し、母親のことを「人前で語る権利を失ったように思う」と話している。お酒を飲むと、母親の思い出話をしては泣くことが多いというが、最近では「54億元の記録を作ったんだから」と人に慰められるといい、「もう十分に幸せなのだから、悲しいことを口にするなと言われているように感じる」と話す。李煥英さんが中國で最も有名な母親となったことで、新たに生まれた苦しみを明かしている。

なお、ジア?リンは「苦しい時(shí)は母に甘えたいと思い、幸せな時(shí)は母と分かち合いたいと思う。今、母が幸せを味わえないのなら、私だけ幸せでも何の意味もない」と語っている。映畫のヒットにより「母親を消費(fèi)した」などといった批判も浴びせられたが、この告白が感動(dòng)を呼び、「母への深い愛情だけを原動(dòng)力に作られたのは、映畫を観れば誰にでも分かる」「ジア?リンのピュアな愛情を傷つける批判は本當(dāng)に許せない」などといった擁護(hù)の聲がネット上でも広がっている。（Mathilda）