米バイデン政権は、トランプ前政権の「対中締め付け」を踏襲している。議會(huì)による法整備の動(dòng)きも進(jìn)んでおり、より「體系的」に中國に対決する考えであるようにも見える。だが、米國國內(nèi)からも現(xiàn)狀の政策方針を「矛盾だらけ」とする、批判の聲が出ている。

■中國企業(yè)を排除する場合もしない場合も、「大丈夫なのか?」の聲上がる

ニューヨーク?タイムズは11日付で、米國の対中政策には一貫性がないと批判する記事を発表した。例えばバイデン政権は、中國企業(yè)が運(yùn)営するTikTokを、米國人の個(gè)人情報(bào)を収集する目的で使われる懸念があるとして、排除を望む姿勢を見せている。しかし米國で人気の高いゲームの「リーグ?オブ?レジェンド」を運(yùn)営するライアット?ゲーム社は、中國企業(yè)であるテンセントの子會(huì)社だ。また、米國人の若者層が愛用するオンラインショップのシェインは中國企業(yè)が運(yùn)営している。

米國政府はファーウェイなど中國製スマートフォンの輸入を事実上禁止したが、米國企業(yè)は能力が強(qiáng)大な中國製サーバーを購入している。そもそも、米國人が使うスマートフォンのほとんどが、中國の工場で生産されたものだ。

ニューヨーク?タイムズ記事はこれらの「矛盾」を指摘し、排除される中國企業(yè)がある一方で、多くの米國人が利用する中國企業(yè)に関係するソフトやハードが存在することについて「それでも問題がないということなのか」と疑問を示した。

■中國企業(yè)を締め上げる法整備は「米國自身の首絞める」の指摘

米國議會(huì)下院はこのほど、中國ハイテク企業(yè)の影響を抑制し、自國の関連産業(yè)を強(qiáng)化するための「米國競爭法2022」を可決した。同法の早期成立を望むバイデン大統(tǒng)領(lǐng)は、同法案の下院通過を高く評価した。

米國の「中國締め付け」の根本には、中國を単なる経済上のライバルとは見なさず、中國は価値観の異なる國であり、中國経済、特にハイテク分野での臺頭は「米國の安全にとっての脅威」と見なす特徴がある。

中國の政府系シンクタンクの中國社會(huì)科學(xué)院米國研究所の李恒陽副研究員は1月に発表した文章で、米國と米國に追隨する姿勢を示している日本について、中國企業(yè)を排除することで、日米の企業(yè)は本來得られるはずだった利益を得る機(jī)會(huì)を喪失と指摘。そのために研究開発に投じることができる資金も減少するので日米企業(yè)の技術(shù)革新能力は弱まり、「長期的には日米企業(yè)の競爭力に深刻な打撃を與えることになるだろう」と予測した。

11日付ニューヨーク?タイムズ記事は、過去半世紀(jì)における世界で最も重要な技術(shù)、すなわちIT関連技術(shù)はいずれも米國に由來し、そのことにより、グーグルやフェースブック、アマゾンなどが出現(xiàn)したと指摘した上で、「米國が將來にわたっても科學(xué)技術(shù)の獨(dú)占しつづけることは不可能」と主張した。

そして、中國企業(yè)が今後さらに重要な役割りを演じる可能性がある分野の例として、動(dòng)畫配信サイトなどのネットエンターテインメント、電動(dòng)自動(dòng)車、太陽光などの循環(huán)可能型エネルギー、コンピューター用チップを挙げた。

また、米國側(cè)が中國の技術(shù)と無縁であれば、米國人は重要なイノベーションを見逃す恐れがあり、さらには中國からのハッカー攻撃を防御しにくくなるなどで、米國の安全が脅かされるなどとも論じた。

■米國國內(nèi)からも「中國をやみくもに心配するのは妄想」の聲

ハーバード大學(xué)のグレアム?アリソン教授は「あらゆる中國製品に警鐘を鳴らすのは危険だ。私はそれを『妄想』と言いたい」として、中國に関連するあらゆる技術(shù)を重大な危機(jī)と見なすこと自體が、米國の安全保障と実力に対する脅威と主張した。

ニューヨーク?タイムズの記事は、米國の安全問題などを擔(dān)當(dāng)する記者からも、中國の技術(shù)に対する米國政府の方針は一貫性に欠けるとの指摘が出ていると紹介。中國企業(yè)に対する制裁は散発的に発表されており、バイデン政権は自らの行動(dòng)のよりどころとすべき理念をきちんと発表していないという。

記事は、米國人と米國政府は、どの様な場合に中國の技術(shù)に対する壁を作り、どのような場合に競爭を許すかを明確にすべきと指摘。さらに、米國はよりよい前進(jìn)の方式を採用する必要があり、米國自身の技術(shù)開発に力を入れると同時(shí)に、中國由來の技術(shù)についてやみくもに心配すべきではないと主張した。（構(gòu)成　如月隼人）