世界各地で頻発する自然災(zāi)害の原因が、排出された二酸化炭素の溫室効果による地球の平均気溫の上昇にあると知らされて以來(lái)、二酸化炭素を排出しない電気自動(dòng)車が、俄然注目されるようになった。昨年11月のCOP26（國(guó)連気候変動(dòng)?xùn)樈M條約第26回締約國(guó)會(huì)議で自動(dòng)車に課せられた目標(biāo)は、「2040年までにZEV（ゼロ?エミッション?ビークル）100％」の達(dá)成である。

世界の自動(dòng)車市場(chǎng)のEV化はどの程度進(jìn)んでいるのか？以下の數(shù)値は、昨年の販売臺(tái)數(shù)だが、ドイツ、中國(guó)と比較すると、日本のEV化の遅れが特に目立つ。

全體 / 対前年比 / EV / 臺(tái)數(shù) / シェア

ドイツ / 262萬(wàn)臺(tái) / 10.1%減 / 35萬(wàn)臺(tái) / 13.6%

中國(guó) / 205萬(wàn)臺(tái) / 4.5％増 / 24萬(wàn)臺(tái) / 11.9%

日本 / 367萬(wàn)臺(tái) / 3.5%減 / 2萬(wàn)臺(tái) / 0.6%

（1）日本市場(chǎng)の現(xiàn)狀

◆日本ではどういう人がEVを買っているのか？

＊環(huán)境問(wèn)題に意識(shí)が高く金銭的に余裕のある人。

＊現(xiàn)存ガソリンスタンド（GS）の壽命が來(lái)るが、規(guī)制強(qiáng)化によって建て替えコストが高くなりGSの廃業(yè)が進(jìn)む。田舎だけでなく都會(huì)でもGSが減リ、給油が不便となるため自宅駐車場(chǎng)での充電を考える人が増える。

＊全國(guó)ベースで15%存在する太陽(yáng)光発電設(shè)備を自宅に設(shè)置している層。特に設(shè)置後10年経過(guò)すると、売電価格が約50円/kWhから10円/kWhに下がるため自家消費(fèi)電力を増やしたい層。

EV購(gòu)入時(shí)に同時(shí)購(gòu)入するV2H（家庭用電源への有効活用）設(shè)備は補(bǔ)助金対象なので、EV購(gòu)入が増える。

◆EVユーザーにとってのデメリット

＊一番大きなデメリットは航続距離、ただし新しいEVは軽を除くとほぼ　全車400km以上を確保しており、通常の使い方ならほぼ問(wèn)題にならない。

＊二番目のデメリットは充電時(shí)間。急速充電でも30分は必要。水素の3分、ガソリンの5分に比べると長(zhǎng)い。ただし毎日自宅の駐車場(chǎng)で、夜間に充電すれば年に數(shù)回の遠(yuǎn)出の時(shí)のみ問(wèn)題。

＊他の燃料に無(wú)いデメリットとしては駐車時(shí)の放電がある。テスラで１～4％/1日と言われており、4%とすると25日で満充電1回分の電力が無(wú)駄になる。

＊デメリットの最後は電力の逼迫の要因となりうる點(diǎn)だ。というのは、一般家庭の電力消費(fèi)量は夏場(chǎng)でも1日15kWh程度。EVの電費(fèi)を6.5km/kWhと仮定して月1000km走るとすると1日當(dāng)たりの電気消費(fèi)量は約5kWh。EVが3臺(tái)増えると1所帯分の消費(fèi)電力が増える計(jì)算になる。

◆EVユーザーにとってのメリット

＊走行コストの安さ:HEV(ハイブリッドEV)でもICE(內(nèi)燃機(jī)関)でもガソリンを使うと燃費(fèi)がリッター20kmとして7.5円/km。リッター30kmだと5円/km(ガソリン1L=150円の前提）。水素のミライだと9円/kmだが、EVはリーフの例で、4円/km。だいぶ安い。

＊稅金面での優(yōu)遇：いまのところ2回目の車検まで重量稅はタダ。自動(dòng)車稅も初年度はタダ。

（2）日本市場(chǎng)でのEV化の動(dòng)き

＊現(xiàn)在日本でのEVは、日産リーフが中心で、他はテスラがほとんど。來(lái)年は日産&三菱協(xié)業(yè)の軽EVとトヨタ＆スバル?yún)f(xié)業(yè)の小型SUVが発売されるが、生産體制に制約がある。

＊トヨタが大幅に上方修正したEV計(jì)畫を発表：2030年のEV世界販売目標(biāo)を250萬(wàn)臺(tái)から350萬(wàn)臺(tái)に。レクサスは2035年に100%EV化する計(jì)畫である。

＊韓國(guó)現(xiàn)代は、歐州カーオブザイヤーを獲った「IONIC5」で日本市場(chǎng)再上陸を計(jì)畫中。

（3）日本でのEV化の動(dòng)きを阻害している要因

1，少ない選択肢：日本では、HEVやPHEVなどのEVは出回っているものの、ZEVであるBEV(バッテリーEV）となると、日産リーフと米國(guó)のテスラしかない。

2，雇用問(wèn)題：EVは従來(lái)のICE車に比べ、かなり部品點(diǎn)數(shù)が少なくなり、人手もそれに比例して少なくて済む。既存の自動(dòng)車メーカーにとってEVへの切り替えには労働問(wèn)題が絡(luò)んでくるため、慎重にならざるを得ない。

3，輸出：日本の自動(dòng)車メーカーの輸出先には、東南アジア、アフリカ、南米等が含まれており、広がっており、これら地域のEV化はそれほど進(jìn)んでおらず、ICE車を必要としている。

◆EV専業(yè)メーカーが先行、改良余地多い

自動(dòng)車としてのEVにはまだかなりの改良の余地があるように思うが、自動(dòng)車業(yè)界の中では、EV専業(yè)メーカーが、既存の自動(dòng)車メーカーを凌駕しているように見える。この流れが今後も続いていくのか、あるいは出遅れた伝統(tǒng)的メーカーが巻き返しを図れるのか、多様な業(yè)種からの參入者を交えた競(jìng)合となるため、今までにない競(jìng)合になると思われるが、どのような競(jìng)合が展開されるか、注目していきたい。

■筆者プロフィール：多賀谷秀保 「アジアの窓」顧問(wèn)

元三菱自動(dòng)車工業(yè)社長(zhǎng)。東京大學(xué)経済學(xué)部卒。オランダ、ドイツ、米國(guó)の12年にわたる駐在を通じ、海外市場(chǎng)の開拓、および、他社との提攜に盡力。