2014年5月29日、新華社によると、ユネスコ（國(guó)連教育科學(xué)文化機(jī)関）世界遺産センターの所長(zhǎng)を務(wù)めるキショール?ラオ氏は27日、河北省石家荘洞溝村に偽スフィンクスが建造された事件について、エジプト政府から正式な苦情は受理していないことを明らかにした。

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ラオ氏は黃山で開(kāi)催された「ユネスコ遺産と持続可能な発展をめぐる対話會(huì)」の席上で、「私の知る限り、ユネスコは今のところ、エジプト政府から正式な苦情は受け取っていない。この事件に関する情報(bào)は、すべてメディアを通じて知った」と述べた。

駐エジプト新華社記者によると、エジプト政府はすでに、中國(guó)が偽スフィンクスを建造したことについての苦情をユネスコに提出する準(zhǔn)備を進(jìn)めている。エジプト文化財(cái)擔(dān)當(dāng)局長(zhǎng)はこのほど聲明を発表し、「1972年にユネスコ総會(huì)で採(cǎi)択された世界の文化遺産および自然遺産の保護(hù)に関する條約（世界遺産條約）の條約批準(zhǔn)國(guó)は、故意であるなしに関わらず、いかなる文化遺産や自然遺産をも損なわないことに同意している。この條項(xiàng)に基づき、エジプトは中國(guó)に條約を遵守するよう訴える」と表明した。

ラオ氏は「自國(guó)の文化遺産を保護(hù)するためのエジプト政府の対応は十分理解できるものだ。エジプトから正式な苦情を受理すれば、ユネスコは書(shū)面で中國(guó)當(dāng)局に通知し、中國(guó)側(cè)の意見(jiàn)を求める。その後、両國(guó)が協(xié)議を通じて友好的な解決に至るよう調(diào)整を図る」と述べた。

ラオ氏はさらに、「本物は本物で、偽物は偽物。この點(diǎn)は誰(shuí)もが理解するところだ。この事件が大問(wèn)題に発展していくとは認(rèn)識(shí)していない」と続けた。

この偽スフィンクスは長(zhǎng)さ約80m、高さ約30m、石家荘市西郊外の山前大道洞溝村にあるテーマパークに建造された。テーマパークの擔(dān)當(dāng)者は25日、「このスフィンクス像は撮影用に一時(shí)的に建造されたもので、撮影が終わればただちに取り壊す予定だ。誤解を招いたことについてはお詫び申し上げる」とコメントした。

世界遺産の偽物が中國(guó)に數(shù)多く建造されていることについて、ラオ氏は「ユネスコ世界遺産條約には世界遺産所在國(guó)主権および遺産自體の保護(hù)に関する內(nèi)容も盛り込まれているが、偽物の建造を防ぐための具體的な規(guī)定は定められていない」と指摘した。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?翻訳/KM?編集/武藤）