各國選手が熱い戦いを繰り広げている北京冬季五輪だが、大會(huì)を支えるために技術(shù)者や企業(yè)人も熱い戦いを繰り広げてきた。今大會(huì)の開催に當(dāng)たっては最先端IT技術(shù)の最大限の活用に始まり、大會(huì)が重視した「低炭素」の実現(xiàn)、さらには感染癥対策に至るまで、ありとあらゆる技術(shù)がつぎ込まれることになった。中國では「外國人には信じられないかもしれないが、北京冬季五輪に投入された技術(shù)の水準(zhǔn)は2021年開催の東京五輪をはるかにしのぐ」との聲も出ている。

【その他の寫真】

■世界初、「時(shí)速350キロで突進(jìn)するスタジオ」から5Gライブ中継

「北京冬季ハイテク五輪」のシンボルの一つが、自動(dòng)スマート運(yùn)転の高速列車だ。北京冬季五輪の大會(huì)會(huì)場(chǎng)は三つのゾーンからなる。ノルディックスキーなど、北京市市街地から遠(yuǎn)く離れた河北省の張家口ゾーンで開催される種目もある。三つのゾーンを結(jié)んで選手や大會(huì)関係者、メディア関係者を運(yùn)ぶのが、大會(huì)用に特別改造した高速鉄道車両の「復(fù)興號(hào)」だ。

大會(huì)専用「復(fù)興號(hào)」は、全行程174キロを約1時(shí)間で結(jié)ぶ。密な日程で組まれている試合の合間を縫って関係者が長距離移動(dòng)する際の利便性が大幅に向上した。

この「復(fù)興號(hào)」には、5G超高精細(xì)放送ライブスタジオが搭載されている。時(shí)速350キロで移動(dòng)する高速鉄道列車內(nèi)からの超高精細(xì)信號(hào)の長時(shí)間安定伝送を?qū)g現(xiàn)したのは世界初という。北京と張家口間の路線は山岳地帯を通過する関係で高低差があり、通過するトンネルも13本ある。中國の通信機(jī)器最大手の華為技術(shù)（ファーウェイ）が持つ高い技術(shù)力がなければ、安定した通信を確保することは極めて困難だったとされる。

既存の技術(shù)だけで高速列車との５G通信が実現(xiàn)したわけではない。技術(shù)スタッフはチベットのチョモランマ（エベレスト）の標(biāo)高5000メートル以上の環(huán)境で1年間に渡り実験を繰り返し、各種の極端な環(huán)境にあっても安定した5G通信を確保することに成功したという。

ファーウェイは高速鉄道関連だけでなく、北京冬季五輪の通信保障プロジェクトのネットワーク建設(shè)を受注するなどで、北京冬季五輪の開催に當(dāng)たり技術(shù)サポートを全面的に提供している。その他の重要な施策としては、北京聯(lián)通と共同で先進(jìn)的で信頼性の高いギガ光ネットワークを構(gòu)築したなどもあり、北京冬季五輪大會(huì)における「安全、デジタル、スマート、グリーン、ハイテク」を?qū)g現(xiàn)するために大きく貢獻(xiàn)したと評(píng)価されている。

■「無人技術(shù)」は感染癥対策にも奏功、環(huán)境面にも十二分に配慮

高度な技術(shù)の投入は、迫力ある映像を世界に屆け、しかも費(fèi)用を削減することにも結(jié)び付いた。例えば、従來型の手法では、4K放送対応の中継車両を用意するために1臺(tái)當(dāng)たり8000萬元（約1億5000萬円）の費(fèi)用がかかってしまうという。しかし今回の北京冬季五輪では、周囲360度の撮影が可能な無人カメラを多數(shù)投入し、VR技術(shù)を応用して映像を組み合わせることで最適な映像を作ることに成功した。放送関連ではそれ以外にも、聴覚障害者向けにAI技術(shù)で合成された手話キャスターが登場(chǎng)した。

自動(dòng)化技術(shù)の応用としては、無人レストランも設(shè)けられた。調(diào)理や給仕のために約120臺(tái)のロボットが、24時(shí)間體制で稼働している。著席していれば注文の品は室內(nèi)天井にあるガイドレールを伝って屆られる。行列する必要もないし、店側(cè)スタッフと客の接觸がないことで感染リスクも大幅に低減できる。

競(jìng)技會(huì)場(chǎng)では、消毒剤噴霧などの感染癥対策、警備、物品の運(yùn)搬、情報(bào)伝達(dá)、翻訳、さらには手話サービスなどを兼任するロボット數(shù)百臺(tái)が活躍している。また選手や大會(huì)関係者には、親指の指先程度の平たい體溫計(jì)を皮膚に貼ることで、検溫の手間をかけずに體溫をリアルタイムで測(cè)定している。

環(huán)境関連では、スケート競(jìng)技の會(huì)場(chǎng)で氷を作る際にでた熱を利用するなどで、炭素排出量を900トン分削減した。電力量の削減は年間200萬キロワット時(shí)の計(jì)算で、しかも今回の五輪會(huì)場(chǎng)で使用される電力は、すべて再生可能エネルギーによる。

中國はすでに、IT技術(shù)の応用などで世界の先頭を進(jìn)む國の一つだ。その中國が総力を挙げて新技術(shù)を投入したことで、今回の北京冬季五輪はスポーツの祭典、平和の祭典であるだけでなく、最先端ハイテクの祭典の色彩も濃厚になった。（翻訳?編集/如月隼人）