2022年2月11日、中國メディア?澎湃新聞は、新型コロナの流行により世界的に大量廃棄されている使用済みマスクを材料とする新型電源の製造技術(shù)が開発されたと報じた。

記事は、ロシア國立科學技術(shù)大學MISISの研究者が米國、メキシコの研究者と共に、廃棄マスクを材料として従來の電池よりも短時間で充放電が可能なうえ壽命が長く、將來的にはリチウムイオン電池などの二次電池を代替する可能性を秘めたコンデンサ「スーパーキャパシタ」の新たな製造技術(shù)を開発し、その研究論文が國際的な學術(shù)誌Journal of Energy Storageの2月號に掲載されたと伝えた。

その上で、20年の統(tǒng)計によれば新型コロナの流行開始後、世界では1カ月に1300億枚のマスクが使用され、おびただしい量の重合體廃棄物が埋め立てられるか焼卻され、海洋環(huán)境に流出したり有毒な気體を発生させており、マスク廃棄物資源の再利用が科學者にとって喫緊の課題になっていたと説明。今回発表された技術(shù)を使えば、グラフェンを別途調(diào)達することでマスク廃棄物を材料とするスーパーキャパシタを製造することができ、廃棄物の再利用を?qū)g現(xiàn)するとともに、これまで高価とされてきたスーパーキャパシタの製造コストを大幅に低減することも可能だと紹介した。

また、従來のスーパーキャパシタに比べて蓄電能力が高まるとともに軽量化されており、エネルギー密度も1キログラム當たり98ワット時と従來の同10ワット時から大幅に向上し、約265キロワット時であるリチウム電池に近づいたとしている。

記事は、研究グループが開発した新しいスーパーキャパシタは現(xiàn)時點で時計や照明などの家電製品に利用可能であり、今後は電気自動車、太陽光発電所などへの応用も模索する計畫だと伝えた。（翻訳?編集/川尻）