15キロのリュック背負(fù)ってアルペンスキーコース滑る救急醫(yī)療チームとは?―中國

人民網(wǎng)日本語版    2022年2月16日(水) 19時10分

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北京冬季五輪では連日白熱した競技が続いている。

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北京冬季五輪では連日白熱した競技が続いている。そんな冬季五輪の種目の中でも、アルペンスキーはスリルがあるアグレッシブな種目で、スピードとテクニックが求められ、雪山に作られた傾斜に並べられた旗門を正確に通過しながらゴールまでのタイムを競う。

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同種目では急斜面を猛スピードで滑走するため、選手にとってはけがの危険が付きまとう。そして、五輪開催に伴い、中國でもスキー専門の初代専門醫(yī)療チームが誕生した。

■アルペンスキーはどれくらい危険?

アルペンスキーの試合會場は非常に高い基準(zhǔn)が求められ、延慶ゾーンの小海坨山にある國家アルペンスキーセンターには、中國で初めて五輪の基準(zhǔn)を満たしたアルペンスキーコースがあり、中國でも最高ランクのコースとなっている。

アルペンスキーセンターには7コースあり、そのなかでも男子滑降のスタート地點は標(biāo)高2198メートルの位置に設(shè)けられており、その垂直落差は約900メートル。地形は複雑に変化し、試合開催時には、公平な環(huán)境を提供するために、コース全體がアイスバーンに加工され、その難度は世界で3番目に高い。

アイスバーンでは、ちょっとしたミスも許されず、重心が少し偏っただけでも大転倒して大けがする可能性さえある。最もよくあるけがは手足の骨折や脊椎骨折、靭帯斷裂、頭蓋骨損傷、出血などで、深刻な場合には命の危険さえある。転倒したりした際の衝撃をできるだけ小さくするために、選手は試合中、ヘルメットをかぶり、プロテクターが組み込まれたレーシングスーツやスキーグローブを裝著している。

■スキー醫(yī)師に求められるスキーのスキルとは?

選手の命を守るため、國際スキー連盟は、選手が自分を守るための備えをしっかりするほか、アルペンスキーの試合が行われる場合、訓(xùn)練を受けた専門の醫(yī)師がコース脇で待機(jī)し、選手が負(fù)傷した場合4分以內(nèi)に駆け付け、15分以內(nèi)にコースから運び出し、20分以內(nèi)に醫(yī)療ステーションへ運ぶことができる體制を整えておかなければならないと規(guī)定している。

この規(guī)定を受け、中國では2018年にスキー専門の初代専門醫(yī)療チームが誕生した?!笇熼T醫(yī)療チーム」は、北京の各三甲病院(中國で最高ランクの病院)の臨床経験のある整形外科、麻酔科、救急科、神経外科、胸部外科といった関連の専門醫(yī)師で構(gòu)成されている。それらの醫(yī)師は、心肺蘇生や気管挿管、止血、骨折した部位の固定といった救急スキルを身につけていなければならないほか、重さ15キロの救急リュックを背負(fù)って、アイスバーンの傾斜を滑ることのできる、スキーのスキルも求められる。

■「コースの安全を守るために自分にできる限りのことを」

張家口ゾーンにある雲(yún)頂スキー公園競技場では、北京冬季五輪専門醫(yī)療チーム?雲(yún)頂隊の李亜州(リー?ヤージョウ)隊長と他のメンバーがコースの醫(yī)療救助を擔(dān)當(dāng)している。李隊長は「本番の試合で、醫(yī)師はコース脇のさまざまな位置に配置され、緊急時に隨時対応できるよう待機(jī)している。テストマッチの時から、ほぼ毎日、救助の必要な選手がいる」と話す。

數(shù)日前にも事故があったといい、「當(dāng)時、女性選手が頭部を負(fù)傷し、舌下垂と呼吸困難の癥狀が見られた。呼吸ができない狀態(tài)がもし3分以上続くと、脳に不可逆的な損傷を受けることになる。しかし、醫(yī)師4人が協(xié)力して治療した結(jié)果、選手はすぐに意識を取り戻した」と振り返る。

救助に向かう際、スキー醫(yī)師は10キロ以上のリュックを背負(fù)って雪の斜面を滑らなければならない。そして、コブやハーフパイプ、スロープスタイル、ビッグエアなど、選手が負(fù)傷する可能性のある全ての場所に、4分以內(nèi)に駆け付ける技術(shù)を備えていなければならない。

李隊長は、「中國の初代専門醫(yī)療チームのメンバーとして、コースの安全を守るために自分にできる限りのことをしたい。そして、北京冬季五輪がスムーズに開催され、素晴らしい大會になることを何よりも願っている」と語った。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)

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