香港メディアの亜洲週刊はこのほど、ASEAN（東南アジア諸國連合）では現(xiàn)在、5Gネットワークの建設(shè)が急ピッチで進(jìn)んでいると紹介する記事を発表した。

移動通信については、4G（第4世代）までの技術(shù)で、従來型の通信ならば速度や安定性にほぼ満足できる狀態(tài)になったとされる。5 Gを?qū)毪工氪螭誓康膜?、通信速度を大幅に引き上げることで、IoT（モノのインターネット）や自動運(yùn)転、遠(yuǎn)隔醫(yī)療、スマートオフィス、各種人工知能などの実用性を大幅に向上させ、「異次元の情報(bào)利用」を成立させることだ。そのため世界の多くの國が、デジタル技術(shù)導(dǎo)入の中でも「國家を変容させる鍵」と考え、5 Gの導(dǎo)入に力を入れている。

■リードするシンガポール、急進(jìn)展を見せるタイ

ASEAN10カ國の中で、5G技術(shù)の導(dǎo)入のトップランナーとみなされているのがシンガポールだ。シンガポールの場合、2021年5月の段階で5Gの中でもスタンドアローン（SA）の方式を採用することを決めた點(diǎn)が特徴の一つだ。

SAとは、非スタンドアローン（NSA）と対照される方式だ。NSAの場合には、従來の4G用施設(shè)をも利用するが、SAの場合には4G関連から完全に獨(dú)立させて5Gネットワークを構(gòu)築する。かつてはNSAの採用が多かったが、現(xiàn)在はSAの方が最終的には低コストで高効率であり、従來はなかった利用法の開発にも有利とされている。

シンガポール通商産業(yè)省は2021年8月の時點(diǎn)で、2022年末までに國の半分を5Gネットワークでカバーし、2025年末までに全土をカバーすると発表したが、シンガポール?テレコム社のウェブサイトによれば、シンガポールの5Gネットワークはすでに國土の3分の2以上をカバーしているという。

中國企業(yè)の華為技術(shù)（ファーウェイ）の調(diào)べによると、タイでは情報(bào)技術(shù)の導(dǎo)入が急速に進(jìn)んでいる。特に、分野橫斷的な発展が最高潮を迎えているという。

特に注目すべきは5Gの導(dǎo)入で驚異的な成果を上げていることで、世界の移動體通信事業(yè)者の業(yè)界団體であるGSM協(xié)會によると、かつての4G導(dǎo)入時の同時期との比較で、1．5倍の速度で事態(tài)が進(jìn)展しているという。

■ASEANで市場規(guī)模最大のインドネシア、自國內(nèi)で設(shè)備製造のベトナム

ASEANは人口が計(jì)約6億6000萬人の世界有數(shù)の巨大市場だ。中でもインドネシアは人口が約2億7000萬人で、ASEAN域內(nèi)で人口が最も大きい。そのインドネシアは、世界の中でも電気通信関連の市場がもっとも急速に発展している國の一つとされる。

インドネシアの電気通信事業(yè)大手であるインドサットは2021年に同國スラカルタ市で、同社として初めての5Gサービスを開始した。また最近になり、スラカルタ市政府との提攜の一貫として、中小零細(xì)企業(yè)の能力強(qiáng)化やデジタル人材の育成、スマート都市の開発などを手掛けると発表した。インドネシアは今後、5Gネットワークをジャカルタやスラバヤ、マカッサルなど主要都市に広げていく方針だ。

ベトナムには、5G関連の一部設(shè)備を自國で生産している特徴がある。また、農(nóng)業(yè)やハイテク、製造業(yè)のスマート化に重點(diǎn)を置く5G運(yùn)営の大規(guī)模実証も実施している。ベトナムは2022年內(nèi)にハノイ市やホーチミン市などでの5G業(yè)務(wù)の許可を発行する計(jì)畫だ。

新型コロナウイルス感染癥の影響で計(jì)畫は遅れているが、ベトテル、ビナホン、モビホンの電気通信大手3社が16の省や市で試験的サービスを展開する見込みだ。また、主要都市以外にも工業(yè)団地などでもサービスを提供する。

■電波の周波數(shù)帯割り當(dāng)てなどで、ASEAN加盟國が協(xié)議

5Gネットワークを拡大していく上で、重要な課題となるのが電波の周波數(shù)帯の割り當(dāng)てや電波干渉の防止策だ。最近では、米電気通信事業(yè)者のAT&Tが1月19日に5Gサービスの開始を予定していたところ、ボーイング777型機(jī)に搭載している電波高度計(jì)に生じる恐れがあるとして、全日本空輸や日本航空を含む航空運(yùn)輸會社が、該當(dāng)機(jī)の運(yùn)航を取りやめた。AT&Tは結(jié)局、サービス開始を延期した。

ASEAN10カ國の場合には、それぞれの國が主権を持つだけに、5Gについての周波數(shù)の問題については事前の協(xié)議と協(xié)調(diào)がなおさら重要になる。

ASEANの場合、2021年11月に、5Gの周波數(shù)帯を巡るオンライン會議が実施された。専門家らは、3．5ギガヘルツ帯に関連する問題を議論した。3．5ギガヘルツ帯は、多くの國が複數(shù)の地上局を衛(wèi)星を通じて結(jié)ぶ固定衛(wèi)星サービス用の周波數(shù)帯として使用しているためだ。

固定衛(wèi)星サービスには、災(zāi)害による被害を受けにくい、広域性、同時性などの長所がある。そのため、5Gによる3．5ギガヘルツ帯の使用については、地上と衛(wèi)星を結(jié)ぶ電波に干渉しないように、効果的な手法を?qū)毪工氡匾ⅳ毪趣丹欷?。（翻訳?編集/如月隼人）