2022年2月21日、韓國メディア?ハンギョレによると、韓國の2020年における1カ月の平均賃金が320萬ウォン（約31萬円）だったことが分かった。

韓國統(tǒng)計庁は21日、「2020年賃金労働雇用所得（報酬）結(jié)果」と題する報告書を公開。それによると、20年12月時點における韓國の賃金労働者の平均月収は320萬ウォンで、1年前より3．6％（11萬ウォン、約1萬600円）増加した。また、賃金労働者の所得の中央値を意味する中位所得は242萬ウォン（約23萬円）で、こちらも前年より3．5％（8萬ウォン、約7700円）増加した。中位所得の増加率は、最低賃金の引き上げなどの影響により、17年（3．8％）、18年（4．6％）、19年（6．3％）と年々上昇を続けていたが、20年には3．5％に低下した。

所得別の割合では、月収150萬～250萬ウォン（約14萬5000～24萬円）未満が27．9％と最も多く、85萬ウォン（約8萬2000円）未満は13．9％、85萬～150萬ウォン未満は10．2％だった。企業(yè)の規(guī)模別で見ると、大企業(yè)の労働者の平均月収は529萬ウォン（約51萬円）で、中小企業(yè)の労働者の平均月収（259萬ウォン、約25萬円）の約2倍という結(jié)果に。男女間の収入格差も、男性の371萬ウォン（約36萬円）に対し、女性は247萬ウォン（約24萬円）と約1．5倍に達した。男女間の格差は、20代が20萬ウォン（約1萬9000円）、30代が66萬ウォン（約6萬4000円）、40代が154萬ウォン（約15萬円）と、年齢が上がるほど拡大していた。

産業(yè)別では金融?保険業(yè)従事者の平均月収が660萬ウォン（約64萬円）と最も高い結(jié)果になったが、金融?保険業(yè)が1位を占めたのは16年の統(tǒng)計開始以來初めて。一方、新型コロナウイルスの影響で損害を被った宿泊?飲食店業(yè)は163萬ウォン（約16萬円）で最も低かった。

この報道に対し、韓國のネットユーザーからは「學生時代に一生懸命勉強すれば多く稼げるし、遊んでいれば収入が減る」「努力もせず中小企業(yè)に入ったのに、高収入を求めるのはおかしい」「中小企業(yè)や中堅企業(yè)、大企業(yè)の間で賃金格差が生じるのは當然のこと。収入は能力によって変わるのだから」など、「格差は當然」とする聲が上がる一方、「この統(tǒng)計はどこから出たの？周りに月収300萬ウォン（約29萬円）を超えてる人なんていないけど…」「40代男性だけど、平均月収は454萬ウォン（約44萬円）だと知ってショックを受けた」「中小企業(yè)の労働者に対しては稅金を3％に下げるべきでは？」「中小企業(yè)の部長職の給料が大企業(yè)の非正規(guī)社員より少ないのは問題」など、現(xiàn)狀への不満を訴える聲も多く寄せられている。

また、「30年間平均賃金が上がっていない國もある。まさに隣國の日本」などのコメントも見られた。（翻訳?編集/丸山）