2022年3月1日、米華字メディアの多維新聞は、「ユーラシア大陸の西側(cè)で起きたロシアとウクライナの衝突に、真逆の東アジアに位置する中國(guó)が巻き込まれ、まったく無(wú)関係とは言えない立場(chǎng)に置かれている」と中國(guó)のウクライナ問(wèn)題に対する直接的、間接的な介入を指摘する記事を公開(kāi)した。

記事は初めに、ウクライナ問(wèn)題に対する中國(guó)の立場(chǎng)と「直接的な介入」について分析した?！?月4日に北京で開(kāi)かれた習(xí)近平國(guó)家主席とプーチン大統(tǒng)領(lǐng)の會(huì)談後に発表された北大西洋條約機(jī)構(gòu)（NATO）の拡大に反対する共同聲明」「2月24日の中露外相電話會(huì)談とロシアからの小麥輸入拡大の発表」「2月25日の中露首脳電話會(huì)談」「2月27日の國(guó)連安全保障理事會(huì)（15カ國(guó)）での緊急特別會(huì)合を求める決議案の投票で、棄権した3カ國(guó)のうちの一つが中國(guó)だったこと」「ロシア外務(wù)省のマリヤ?ザハロワ報(bào)道官がテレビ番組のインタビューで『ロシアの友人はまだ世界にいるのか』という質(zhì)問(wèn)に『世界の巨人の反応を見(jiàn)てください。巨人のふりをするのではなく、本物の巨人。特に中國(guó)の反応を』と回答したこと」に言及し、中國(guó)がこの問(wèn)題に対してはロシアに理解を示す一方で「対話と交渉を通じた解決を望んでいる」立場(chǎng)であると述べた。

次に記事では中國(guó)の「間接的な介入」について分析し、主に微博（ウェイボー）とTikTokでの現(xiàn)象を紹介。記事によると、2月22日にプーチン大統(tǒng)領(lǐng)がウクライナ東部の「ドネツク人民共和國(guó)」と「ルガンスク人民共和國(guó)」の獨(dú)立を承認(rèn)した際、ロシア、フランス、英國(guó)、米國(guó)、ウクライナとドイツの在中大使館が相次いでウェイボーで聲明を発表したほか、國(guó)連も公式アカウントを通じて、ウクライナ情勢(shì)が悪化した18日からだけで30件余りの関連ツイートをアップしたという。22日にはハッシュタグ「ウクライナウェイボー聲明発表」がウェイボーの検索1位になり、「14億人の中國(guó)人が日常的に使うウェイボーで、米國(guó)と歐州諸國(guó)の新たな外交戦爭(zhēng)が始まった。以前にはなかった新しい現(xiàn)象だ」と論じた。

またTikTokについては、戦地の様子のライブ配信に用いるウクライナ人が多く存在するほか、元コメディー俳優(yōu)の経歴を持つゼレンスキー大統(tǒng)領(lǐng)がその特長(zhǎng)を利用して、政治的なメッセージを頻繁に発して國(guó)民との距離を縮めたり、ウクライナ軍の兵士たちを勵(lì)ますなどのアピールに成功し、國(guó)內(nèi)だけではなく対外的な評(píng)価も「平凡な輩」から「國(guó)家の危機(jī)に現(xiàn)れた意外な英雄」に逆転させることに成功したという。記事は「TikTokのおかげで、ウクライナの民衆(zhòng)はニュースを配信し、ゼレンスキー大統(tǒng)領(lǐng)を支持する動(dòng)畫を制作し、どのようにしてウクライナ人がロシア軍に抵抗しているかを示すことができる」と論じた。

記事は最後に「世界の工場(chǎng)かつ世界第2位の経済大國(guó)である中國(guó)は、國(guó)際社會(huì)の中で経済力や軍事力などに裏付けされた影響力と発言力を十分保有しており、ロシアとウクライナ両國(guó)にとっての最大の貿(mào)易相手國(guó)でもある。直接的に今回の衝突には関與していないが、対話による解決を望む態(tài)度を見(jiàn)せ中立を保つことで、中國(guó)は逆に影響力を発揮する役割をあえて演じている」と述べた。（翻訳?編集/原邦之）