陝西省漢中トキ國家級自然保護(hù)區(qū)管理局は2日、トキの繁殖期を迎えており、ほとんどのトキが旅先から営巣地へ戻り、繁殖の準(zhǔn)備に入っていることを明らかにした。同局は珍しいトキの「放浪記」を公表しており、個體番號「64 L」のトキがこのほど、半年の旅を終えて、営巣地である西郷県に戻り、すでに巣作りを始めていることが分かる。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

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2020年5月29日、けがをしたトキ1羽が陝西省西郷県子午鎮(zhèn)民新村で発見され、陝西省漢中トキ國家級自然保護(hù)區(qū)管理局が治療し、同年6月7日に洋県華陽鎮(zhèn)で放鳥された。

放鳥前、科學(xué)研究展開のために、トキにはGPS発信機(jī)が裝著され、個體番號は「64 L」とされた。衛(wèi)星追跡記録によると、「64 L」は放鳥後、西に向かって漢臺県や城固県などの地域に移動して、約半年を過ごし、2021年2月7日に繁殖のために西郷県子午鎮(zhèn)に戻るという、珍しい「トキの放浪記」が演じられた。

今年、「64 L」は「トキの放浪記」を再演。そのGPS発信機(jī)に基づく活動記録によると、約半年の旅を終えて、2月12日に60キロ以上飛行して城固県、洋県を超え、再び営巣地である西郷県に戻った。2月24日、同地に足を運(yùn)んだ科學(xué)研究者は「64 L」がすでに巣作りを始めていることを確認(rèn)した。

GPSによる追跡記録によると、2021年の繁殖期（2～6月）が終わった後、「64L」は西郷県から城固県の翟家寺付近で活動し、半年後（12月1日）に初めて西郷県子午鎮(zhèn)に戻った。しかし、その後の1カ月の間に城固県と西郷県の間を2度往復(fù)している。そして、2月12日に再び西郷県に戻り、現(xiàn)在は子午鎮(zhèn)民新村周辺で繁殖に向けて活動を続けている。

トキの移動には一定のパターンがあり、冬から春にかけて標(biāo)高の高い（現(xiàn)時點(diǎn)では低山や丘陵エリアに集中）場所を営巣地に選び、繁殖し、夏から秋にかけてはそこを離れて、標(biāo)高の低い平地や丘陵地帯に移動し群れで活動するという習(xí)性がある。

トキ保護(hù)區(qū)のシニアエンジニア?慶保平（チン?バオピン）氏によると、「64L」のここ2年の活動記録は、トキの活動のパターンに完全にマッチしている。ただ、その活動記録の研究の結(jié)果、「『64L』はけがをして治療を受け、洋県華陽鎮(zhèn)で放鳥された後、なぜ営巣地である西郷県を見つけることができたのか？」という疑問點(diǎn)と、「短時間のうちに複數(shù)回、比較的離れている（直線距離にして60キロ）営巣地と旅先を行き來している」という珍しい行為を確認(rèn)することができ、今後の研究テーマになるという。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN）