中國(guó)の男子競(jìng)泳選手の孫楊に科せられたドーピング検査の妨害を理由とする資格停止処分が確定した。ただし、當(dāng)初言い渡された8年間の資格停止が4年3カ月に短縮されているため、2024年のパリ夏季五輪大會(huì)には出場(chǎng)できる可能性が出てきたとの見方も出てきた。中國(guó)メディアの澎湃新聞が報(bào)じた。

孫は2012年の五輪ロンドン大會(huì)では男子400メートル自由形と男子1500メートル自由形、2016年の五輪リオデジャネイロ大會(huì)では男子200メートル自由形で優(yōu)勝するなど、世界に冠たる成績(jī)を収めてきた。

しかし2014年5月に中國(guó)國(guó)內(nèi)で行われた競(jìng)技會(huì)後のドーピング検査で、興奮剤「トリメタジジン」の陽(yáng)性反応が出たとして、同年7月に3か月の出場(chǎng)停止処分を科された。また、2018年9月に自宅で抜き打ち検査が行われた際には、孫および警備員が抵抗し、採(cǎi)取された血液サンプルが入った容器を破壊した。そのため、スポーツ仲裁裁判所（CAS）は2020年2月28日、孫の違反を認(rèn)定し、8年間の資格停止処分を科した。その後、CASによる再審理などを経て、孫の資格停止期間は2020年2月28日を初日とする4年3カ月とされた。

孫側(cè)はCASの裁定を不服としてスイスの裁判所に上訴していたが、このほど裁判所側(cè)は「（CASの裁定は）公序良俗の基本原則に反しておらず、孫選手の陳述権はいかなる侵害も受けていない。従って、孫選手がさらに上訴する理由はない」として、孫側(cè)の上訴を卻下した。そのため、孫に科せられた4年3月の資格停止が確定した。

孫の資格停止が解除されるのは、2024年5月末だ。このため、同年7月26日に開會(huì)式が行われるパリ五輪大會(huì)には出場(chǎng)できる可能性はあるとの見方が発生した。

しかし、2021年12月には仏メディアのRFIなどが、孫は中國(guó)政府の資金援助を受けて建設(shè)された施設(shè)でトレーニングを行っているとの告発があったと紹介した。事実であれば、資格停止期間中に中國(guó)水泳協(xié)會(huì)の他の選手と一緒に練習(xí)してはならないという規(guī)則への違反という。今後は孫の資格停止期間が変更される可能性もあり、パリ五輪大會(huì)への出場(chǎng)については不透明な狀態(tài)だ。（翻訳?編集/如月隼人）