四川省メディアの成都商報(bào)傘下の紅星新聞はこのほど、ラインフレンズ成都遠(yuǎn)洋太古里店が2月10日に閉店した件を取り上げ、背後にある狀況を解説する記事を発表した。ラインフレンズは一時(shí)期、中國(guó)大陸大陸部で12店舗を展開(kāi)していたが、成都遠(yuǎn)洋太古里店の閉店により、中國(guó)大陸部から姿を消したという。

ラインフレンズは、LINE株式會(huì)社が手掛ける商業(yè)施設(shè)で、ラインスタンプに登場(chǎng)するキャラクターグッズなどを扱っている。中國(guó)市場(chǎng)に実店舗展開(kāi)を始めたのは2015年で、上海市、四川省成都市、浙江省杭州市、江蘇省南京市など、一時(shí)は中國(guó)大陸部で12店舗が営業(yè)していたという。しかし20年からは各地の店舗を次々に閉じ、22年2月28日には最後まで殘っていた成都市內(nèi)の店舗も閉店した。

記事によると、中國(guó)國(guó)內(nèi)のラインフレンズの利用経験があるという中國(guó)人は「オフライン店は価格が高すぎる」「グッズの更新スピードが遅く、新商品のアイデアも抜きん出ていない。絵柄を追加したり形を変更するだけでは、消費(fèi)者にアピールできないと思う」などと述べた。

ラインフレンズの人気が低下した要因の一つとしては、中國(guó)で作られたキャラクターグッズの人気が出てきたことがある。しかし、「私は韓國(guó)の別のキャラクターグッズが好き。カカオフレンズの商品です。ラインショップよりデザインがいい」と、ラインフレンズは同じ韓國(guó)のカカオフレンズにも後れを取っていたと指摘する聲もあるという。

ラインフレンズは、ECプラットフォームの陶寶（タオバオ）や天貓（Tモール）では営業(yè)を続けている。ラインフレンズは、顧客に実體験してもらう手段として、今後は実店舗でなく他の商業(yè)施設(shè)と協(xié)力する方式に転換すると表明した。また、これまでに蓄積したデジタル資産も活用すると説明した。品揃えとしては、母子のペア衣服など母子市場(chǎng)に重點(diǎn)を置くとされる。

しかし記事は、ラインフレンズ実店舗の中國(guó)大陸市場(chǎng)からの撤退について「韓流」の衰退を示すシグナルの一つではないか、との疑問(wèn)を示した。化粧品ブランドのイニスフリーの中國(guó)市場(chǎng)における実店舗は最盛期には800店舗以上があったが、現(xiàn)在は140店舗前後だ。同じく韓國(guó)コスメブランドのエチュードハウスは、21年3月までに中國(guó)市場(chǎng)の実店舗を全て閉店した。

北京外國(guó)語(yǔ)大學(xué)で韓國(guó)語(yǔ)の講師を務(wù)める任翔氏は、キャラクターグッズについては、売る側(cè)が消費(fèi)者の志向の変化をとらえることが難しいと指摘した。例えば、ラインフレンズは“萌え”のイメージを打ち出したが、同じデザインに対して消費(fèi)者が「愚かさ」や「喪失感」をイメージするようになる場(chǎng)合がある。韓國(guó)企業(yè)がその時(shí)々の流行を正確に把握できなければ、消費(fèi)者の選択のトレンドが、中國(guó)企業(yè)提供の商品に移行する可能性があるという。

また、キャラクターグッズについては「ファン層の破壊」も必要との指摘もある。既存のファンを固めるのではなく、まったく新しい斬新なデザインを打ち出して、新たなファンを獲得しようとする大膽さが必要という。（翻訳?編集/如月隼人）