中國で今年公開予定の映畫「無名」が、中國共産黨系メディアが優(yōu)秀作品として推薦し、ネットユーザーも強く推す期待の一作となっている。

香港の俳優(yōu)トニー?レオン（梁朝偉）、歌手で俳優(yōu)ワン?イーボー（王一博）らが出演する「無名」は、第2次世界大戦下の上海を舞臺にしたスパイ映畫。日本の真珠灣攻撃後、汪精衛(wèi)政権の下で、命を危険にさらして情報を収集し続けた中國共産黨の特務機関による死闘を描く。昨年公開の「中國醫(yī)生」と「長津湖」に続く「中國勝利三部曲」の最終章と紹介されている。

中國では先月の春節(jié)（舊正月）シーズンに、映畫の興行収入総額が66億元（約1200億円）に到達。春節(jié)シーズンの興行収入としては過去2番目の數字をマークし、映畫市場はすでにアフターコロナの活況を見せている。そんな中で「無名」は、今年公開予定の映畫のうち中國共産黨メディアが特に推薦する作品の一つに。映畫産業(yè)のデータベース?燈塔サービスが公開した「2022見たい映畫」ランキングでも15萬人以上の回答者が「無名」を推し、上位に入っている。

2019年の武俠ファンタジードラマ「陳情令」でブレークしたワン?イーボーだが、名優(yōu)のトニー?レオンとの共演は、大きくステップアップするきっかけになるとファンも期待するこの作品。先月公開された公式予告では、トニー?レオンの姿はなかったものの、ワン?イーボーと俳優(yōu)ワン?チュアンチュン（王伝君）が上海語のセリフで見せるブラックユーモアが好評だった。なおトニー?レオンについては、「無名」への出演料が6000萬元（約11億円）と香港メディアが報じている。（Mathilda）