2022年3月17日、日本華僑報(bào)は、福島県沖を震源とするマグニチュード7．4の地震を東京で體感した在日中國(guó)人による文章を掲載した。以下はその概要。

16日の午後11時(shí)34分、眠っていた私は激しい揺れと建物から発せられるガタガタという怪しい音に目を覚まし、すぐに地震だと察知した。寢ぼけながらも隣室にいた夫に「地震、地震よ、大丈夫？」と叫んだ。すると夫からは「ヘルメットはどこだ」との聲。「何言ってるの、機(jī)の上にあるでしょ」と答えると「いや君のだよ」と反応が。こんな時(shí)も私のことを思ってくれることにいささか感動(dòng)しつつ「私は大丈夫だから」と返した。

大地、建物、家具……すべてのものが一斉に揺れ出す中でパニックに陥りそうなものだったが、どうやら私はもう揺れに対して慣れっこになってしまったようだ。2011年の東日本大震災(zāi)の時(shí)ほど恐怖感を覚えなかったのである。人間というのは何事にも少しずつ適応する能力があるらしい。

私はまるで自分が自分ではないように感じるほど落ち著き払っていて、寢床でじっと動(dòng)かなかった。ただ、今回の時(shí)間は確かに揺れの時(shí)間が長(zhǎng)く、1?2分激しく揺れて地球が息切れしたかのようにゆっくりと揺れが収まっていった。

夫が急いでテレビをつけると、すべてのチャンネルで地震について報(bào)じていた。震源はやっぱり福島だ。そしてマグニチュード7以上の大地震だった。東京周辺は震度4だったが、私の感覚では東日本大震災(zāi)の時(shí)の震度5弱とほとんど差がなかった。今回の揺れも非常に強(qiáng)かったのだ。

すべての部屋と廊下を一通り點(diǎn)検したが異常はなく、何も壊れていなかった。テレビを見て、友人に連絡(luò)をとって心が落ち著いたので、私たち夫婦は再び夢(mèng)の世界へと入った。

津波注意報(bào)は出ていたが、大きな津波は発生しなかった。関東地區(qū)では209萬戸が停電し、娘の家も停電したようだが、翌朝聞いたらすでに復(fù)舊したという。日本人の強(qiáng)靭（きょうじん）さはやはり大したものなのである。

翌朝の東京は穏やかな青空が広がっており、人びとも、街にあるありとあらゆるものもすべて落ち著いて、まるで何も起きなかったかのようだった。これこそ真実の日本であり、これこそ日本人の日常なのである。（翻訳?編集/川尻）