人民網(wǎng)日本語版 2022年3月18日(金) 19時(shí)40分
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ビン?ドゥンドゥンやリーナ?ベルが人々の心をわしづかみにしているのはなぜだろうか。
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タイムカードを打ってから、パソコンの電源を入れ、まず北京冬季五輪の大會(huì)マスコット「氷墩墩(ビンドゥンドゥン)」の動(dòng)畫を見るというのが、施晴皓さんが仕事を始める前のルーティンとなっており、冬季五輪開幕以降ずっと続いている。ビンドゥンドゥンが転んだり、怒ったりしているシーンを見るのが大好きという施さんは、「ビンドゥンドゥンの動(dòng)畫を少し見ると、仕事をしたくないというどんよりした気分がスカッと晴れて、気持ち良く1日のスタートを切ることができる」と話す。中國(guó)青年報(bào)が伝えた。
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銀行員の周周さんもビンドゥンドゥンの大ファン。3日連続でオンラインショップにはりつき、ビンドゥンドゥンのグッズを買おうと頑張ったものの、手に入らなかったという彼女は、「ビンドゥンドゥンはたくさんの外國(guó)人の間で人気になった。それを見て、中國(guó)人としての誇りを強(qiáng)く感じた」と話す。
ビンドゥンドゥンや冬季パラリンピックの大會(huì)マスコット「雪容融(シュエロンロン)」は、間違いなく今話題の「時(shí)の人」だ。北京冬季五輪が閉幕して間もなく1カ月になるものの、SNSの微博(ウェイボー)ではビンドゥンドゥンがスポーツの話題ランキングの上位に立ち続けており、その人気度はフリースタイルスキーの谷愛凌(アイリーン?グー)やスノーボードの蘇翊鳴(スー?イーミン)、 ショートトラックスピードスケートの武大靖(ウー?ダージン)といった人気選手を上回っている。そのグッズは入手困難で、実店舗に行って何時(shí)間も並ぶ人も大勢(shì)いるほか、高いお金を払ってでも手に入れようとする人さえいる。
上海ディズニーリゾートの超人気キャラクターであるリーナ?ベルもビンドゥンドゥンに引けを取らない人気ぶりだ。「リーナ?ベルが春の裝いに」といったようなちょっとした話題でも、ハッシュタグが付いた話題がSNSの検索のトレンド入りしている。海外に目を向けると、熊本県PRマスコットキャラクターのくまモンや韓國(guó)の國(guó)営放送EBSから生まれたゆるキャラのペンスなども大人気となっている。
では、こうしたキャラクターがこれほどまでに人の心を鷲摑みにしている原因は何なのだろうか?
IT系企業(yè)で運(yùn)営業(yè)務(wù)に攜わっている郝大悅さんは、リーナ?ベルが大好きな理由について、「顔面偏差値に始まって、その性格にぞっこんになってしまった。ピンク色で、しっぽが大きいその姿に一目惚れした」と話す。時(shí)間がたつにつれて、郝さんはリーナ?ベルの親しみやすさに深く引き込まれていったといい、「春のピクニックの時(shí)、ステラ?ルーは花を持っていて、優(yōu)雅なオーラを発していたのに、リーナ?ベルは蟲取り網(wǎng)を肩に擔(dān)いでいて、それはまるで九本歯の馬鍬を肩に擔(dān)いだ豬八戒のような気取らない親しみやすさがあった」と話す。
郝さんにとって、ディズニーキャラクターは、童話の世界に入って、子供心を思い出させてくれる存在だという。失戀したり、仕事を辭めたりした時(shí)、ディズニーランドに行ってリーナ?ベルとおしゃべりするという人も多く、郝さんは、「話を最後まで聞いてくれて、とても癒される。大人になっても、時(shí)々子供に戻りたくなる時(shí)がある」と話す。
武漢大學(xué)発展?教育心理研究所の教師?陳武氏は、「現(xiàn)代社會(huì)において、キャラクターが一部の人にとって癒しの源となっている。アイドルより、キャラクターの方が親しみやすく、觸れ合うことも簡(jiǎn)単。また、今の社會(huì)は競(jìng)爭(zhēng)が激しく、ストレスが大きいため、いつも大人でいることを望まない人が多くなっている。キャラクターは、私たちに子供の頃に戻る機(jī)會(huì)を與えてくれ、そのような機(jī)會(huì)が多いほど、張り詰めたイライラした気分も和みやすくなる」との見方を示す。
アニメの関連グッズと違い、ビンドゥンドゥンやリーナ?ベルは、ベースとなる物語などがない狀態(tài)で登場(chǎng)した。その點(diǎn)、周周さんは、「逆にそれが幅広い人気となっている原因だと思う。キャラクターの特徴を、ファンとキャラクターアクターが一緒に作っていくことができるから。キャラクターに物語の設(shè)定がないと、みんなが『參加している感』を覚えることができ、それが強(qiáng)くなればなるほど、人々のキャラクターに対する思いが強(qiáng)くなっていく」と話す。
以前、ある女性がリーナ?ベルに「ケーキをプレゼントする」ジェスチャーをして、実物のケーキのかわりに「エアケーキ」をプレゼントした。リーナ?ベルが出番を終えて「退勤」する時(shí)、その送り主の女性はすでにその場(chǎng)におらず、プレゼントされた「ケーキ」も実在するわけではなかったが、ちゃんとそれを「持ち帰る」パフォーマンスをして見せてくれた。そんなエピソードを話す周周さんは、「こうしたキャラクターアクターの行為がなければ、ファンと心を通わせてくれる親しみやすいリーナ?ベルというイメージもできない」と説明する。
周周さんは、かわいいキャラクターのイメージは、キャラクターアクターが努力して作り上げていることを十分理解しているものの、キャラクターアクターが聲を出したり、さらには顔を曝け出してしまうようなことは絶対に受け入れ難いとしている。
キャラクターアクターとキャラクターの関係に関する議論について、陳氏は、「キャラクターというのは、私たちの心の中では抽象的なもの。何かについてはっきり知ってしまうと、もともとのイメージが崩れてしまうものだ。キャラクターアクターが喋ってしまうと、人々の抽象的なものに対する理想や認(rèn)識(shí)が崩れてしまう。そのキャラクターのイメージが自分の思っていたのと異なっていると、精神的なショックを受けてしまうという人もいる」と説明する。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN)
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