2022年3月21日、第一財(cái)経日?qǐng)?bào)は、西側(cè)諸國(guó)によるロシアへの経済制裁が日本の自動(dòng)車産業(yè)に大きな影響を與える可能性について論じた記事を掲載した。以下は概要。

ロシアは資源大國(guó)であり、米地質(zhì)調(diào)査所のデータによると、ロシアには2020年現(xiàn)在で世界の10％に當(dāng)たる1200萬トンのレアアース酸化物埋蔵量があり、中國(guó)、ベトナム、ブラジルに次いで世界で4番目の規(guī)模となっている。また、レアメタルの埋蔵量も世界トップクラスだ。さらに、現(xiàn)在レアメタル、レアアースの採(cǎi)掘、精煉を強(qiáng)化しており、ロシア産業(yè)貿(mào)易省によると、24年にはレアメタル、レアアースの生産量を約2萬トンに、30年には7萬トン以上まで増やす計(jì)畫だ。

ロシアによる金屬供給量は世界トップクラスで、パラジウム、アンチモン、プラチナ、チタン、ニッケル、金はいずれも國(guó)際市場(chǎng)供給量の10％以上を占め、銅、アルミニウム、銀、マグネシウムの供給量も4?5％を占めている。電力価格、土地価格が安く、採(cǎi)掘、精煉コストも低いため、ロシアの金屬は価格面での強(qiáng)みを持っている。

自國(guó)でレアメタルが産出できない一方で需要量は世界トップ3という狀況にある日本は、多くのレアメタルで90％以上を輸入に頼っている。中でもパラジウムは全輸入量の40％をロシア産が占め、ニッケルも21％、プラチナは10％がロシアからの輸入だ。このため、西側(cè)諸國(guó)による対ロシア制裁により世界的なレアメタルの供給不足、価格上昇が進(jìn)めば、日本の製造業(yè)、先端産業(yè)に甚大な影響を及ぼすことになり、特に日本の基幹産業(yè)である自動(dòng)車産業(yè)は大打撃を被る可能性がある。

自動(dòng)車産業(yè)では特に白金族のレアメタルが不可欠で、プラチナやパラジウムは自動(dòng)車の排気ガスを浄化するための觸媒として大きな役割を擔(dān)っている。プラチナとパラジウムはいずれもロシアと南アフリカで世界の産出量の8割以上を占めており、日本企業(yè)はこれまで南アフリカで頻発するストライキをリスクとみてロシアからの輸入に依存してきた。プラチナは水素を抽出する觸媒としても大きな価値を持っているため、プラチナの供給が滯り、価格が高騰すれば、日本政府と日本企業(yè)が合同で進(jìn)める水素エネルギー普及計(jì)畫にも支障をきたすことになる。

もちろん、日本企業(yè)はこの狀況に座して待っているわけではなく、南アフリカ、北米、カナダといった資源供給ルートの開拓によるロシア依存脫卻、不要不急のレアメタルの自動(dòng)車産業(yè)への転用、代替品の研究開発、そして日本お得意のリサイクル技術(shù)開発といった対策を取り始めている。これらの措置が奏功すればレアメタルの供給不足による圧力が緩和されるが、ロシアに代わる調(diào)達(dá)ルート開拓は短期的に結(jié)果が出るものではない。また、他の措置もうまく進(jìn)まなければ、打撃は壊滅的なものとなるだろう。（翻訳?編集/川尻）