中國(guó)國(guó)営の中央テレビ（CCTV）が米プロバスケットボールNBAの試合の中継を1年半ぶりに再開した。しかし、米華字メディア?多維新聞は「中國(guó)のネット上ではCCTVに対する批判の聲が上がっている」と報(bào)じている。

CCTVのスポーツチャンネルは30日午前10時(shí)、NBAレギュラーシーズンのロサンゼルス?クリッパーズとユタ?ジャズの試合を中継した。同局がNBAの試合を中継するのは、2020年10月のNBAファイナル以來、約1年半ぶりだという。

元々バスケットボール人気の高い中國(guó)ではNBAの人気が高く、米メディアでは「中國(guó)には約8億人のファンがいる」とも報(bào)じられた。しかし、19年にヒューストン?ロケッツのダリル?モーリーGMが香港の中國(guó)に対する抗議デモを支持する內(nèi)容をSNSに投稿したことをきっかけに、複數(shù)の中國(guó)企業(yè)がロケッツとの提攜を停止、同局も「國(guó)家主権と社會(huì)の安定に挑戦するいかなる言論も、言論の自由の範(fàn)囲には入らないと考えている」として放送を一時(shí)停止した。

その後、同局は20年10月に一時(shí)的に中継を再開したものの、再び放送を停止。モーリー氏は「家族に寄り添うため」としてロケッツを退職し、しばらく後にNBAの別のチームであるフィラデルフィア?76ersのGMに就任した。

多維新聞の記事は、今回のCCTVによる放送再開が「議論を呼んでいる」と説明。ネット上では「やはり中國(guó)人は忘れることが得意だ！」「CCTVがまたNBA中継を再開した。やはりネット上の記憶は短いものだ」「私はバスケファンで毎日NBAを見ているが、官製メディアとしてはこの対応はいかがなものか」といった聲が上がっていると伝えた。（翻訳?編集/北田）