米華字メディアの多維新聞は6日、中國(guó)國(guó)営テレビの女性キャスターが新型コロナウイルスの流行に関する不適切な発言をしたとして停職処分を受けたと報(bào)じた。

中國(guó)メディアの報(bào)道によると、中國(guó)國(guó)営テレビ?遼寧電視臺(tái)の有名な女性キャスター朱霞（ジュウ?シア）さんが3月30日に個(gè)人のSNSアカウントでライブ配信をした際、視聴者が瀋陽市皇姑區(qū)の新型コロナの流行狀況について質(zhì)問した。朱さんは、「皇姑區(qū)の皆さんはできる限り用心して、個(gè)人でできるコロナ予防をしてください。その理由は言ってはならないものもあるのですが」と話し、「私の言うことをちゃんと、聞いてくださいね。なぜなのか、その原因は教えられませんが。私の言うことを聞いてくれれば大丈夫です」「皇姑區(qū)の皆さんはより一層気をつけてください、分かりましたか？」と呼びかけたという。

記事によると、この出來事が起こる前の3月27日、瀋陽では70人の新規(guī)感染者が出たが、その中で皇姑區(qū)が最も多い29人を出していた?，F(xiàn)在も瀋陽での新型コロナウイルスの流行は続いており、4月3日には皇姑區(qū)全體の住民に対してPCR検査を行うことが決定された。

朱さんのライブ配信の後、多くのネットユーザーが瀋陽政府は新型コロナウイルスに関する情報(bào)を國(guó)民から隠蔽（いんぺい）している可能性があると指摘し、物議を醸した。そして、遼寧電視臺(tái)はこの発言を「不適切なものであり、社會(huì)に悪影響を及ぼした」とし、朱さんを停職処分とした。

朱さんに同情の聲が上がる一方、あるセルフメディアは「朱さんはこの地域の新型コロナの流行狀況が深刻だと皆に伝えた。しかし、“深刻”である理由や原因は言ってはならないという。この“言ってはならない原因”というのは、ゴシップ記事の（注目を集めるための）表現(xiàn)に似てはいないだろうか？」とし、朱さんは注目を集めるためにわざと思わせぶりな発言をしたと分析した。

さらに、「朱さんが受けた処分は間違いではない。彼女のために冤罪（えんざい）だと訴える人は、まず朱さんの動(dòng)畫での言動(dòng)を見てからにすべきだ。朱さんの新型コロナに関する情報(bào)のソースが正確かどうかはさておき、著名人の朱さんは公衆(zhòng)の前でこのように言いかけて止めたことや、秘密めいた物言いをしたことで、人々に大きなパニックを引き起こした。朱さんを李醫(yī)師（注：新型コロナウイルスにいち早く警鐘を鳴らした眼科醫(yī)で、新型コロナウイルスに感染し亡くなった）のような告発者と比べるのはやりすぎだ」という意見も出ているという。

遼寧電視臺(tái)が出した別の通知では、「遼寧電視臺(tái)は省委員會(huì)と省政府の代弁者であり、アナウンサーやキャスターの言動(dòng)は個(gè)人のイメージだけでなく、黨のメディアにおけるイメージも代表している。グループの黨委員會(huì)はアナウンサーやキャスターに今回の放送事故から教訓(xùn)を得て戒めとし、自身を省みて慎重に行動(dòng)するよう要求した」としている。またキャスター全員に対し、新型コロナ流行中はライブコマースや新型コロナに関する勝手な発言を禁止した。

朱さんは中國(guó)版TikTokの「抖音（Douyin)」上で180萬あまりのフォロワーを抱えており、個(gè)人アカウントの「我是朱霞」もいまだ存在している。しかし、問題の動(dòng)畫はすでに削除され、最新の更新は1週間前の動(dòng)畫で止まっている。（翻訳?編集/刀禰）