臺(tái)灣をめぐる軍事的危機(jī)や起こり得る災(zāi)害に直面した際の緊急対応に関する情報(bào)をまとめた「全民國(guó)防ハンドブック」のひな型を國(guó)防部が12日、公開した。自分を守るための備えに役立ててもらうのが狙い。今後は各地方自治體が管轄地域の特性に応じて具體的な內(nèi)容を追加していく。

臺(tái)灣?中央通信社によると、國(guó)防部は戦時(shí)の國(guó)民の対応能力を強(qiáng)化しようと、昨年からハンドブックの編さんに著手していた。ハンドブックは緊急時(shí)に必要な情報(bào)を公開しているウェブサイトにアクセスできるQRコード一覧のほか、空襲警報(bào)の識(shí)別と避難▽建物倒壊や火事、停電、斷水への対応▽救急醫(yī)療▽生活必需品の不足への対応▽防災(zāi)物資と救護(hù)の準(zhǔn)備▽命を守るための基礎(chǔ)知識(shí)▽緊急通報(bào)ダイヤル▽予備役の動(dòng)員に関する情報(bào)―が主な內(nèi)容だ。

防災(zāi)物資の項(xiàng)目では、準(zhǔn)備しておくべき物資の一覧などを掲載。避難所や救急醫(yī)療に対応する病院、生活物資の配布場(chǎng)所などの情報(bào)は地方ごとに情報(bào)を加えていく形になっている。國(guó)防部全民防衛(wèi)動(dòng)員署（全動(dòng)署）物力動(dòng)員処の劉泰益処長(zhǎng)は「ハンドブックの枠組みはスウェーデンや日本などを參考にした」と説明した。

ハンドブックに合わせるかのように臺(tái)灣軍は12日、中國(guó)軍の侵攻に備え、陸海空軍による演習(xí)を行った。北部?臺(tái)北では早朝から軍用機(jī)のエンジン音が鳴り響き、市民から注目を集めた。國(guó)防部報(bào)道官は午前5時(shí)から同7時(shí)にかけて「全體防空作戦計(jì)畫演習(xí)」を?qū)g施したと説明。訓(xùn)練は正常に進(jìn)められたという。

軍関係者によれば、中國(guó)軍の空襲を想定。戦闘機(jī)のF16と経國(guó)號(hào)（IDF）、攻撃ヘリコプターAH64E（通稱アパッチ?ガーディアン）などを臺(tái)北周辺に派遣。各部隊(duì)が適切に対処できるかを検証した。

一方、軍事問(wèn)題のシンクタンク、國(guó)家政策研究基金會(huì)の掲仲副研究員は「軍は中國(guó)軍の臺(tái)灣侵攻に対して強(qiáng)大な早期警戒能力を有している」と指摘。中國(guó)軍が戦略的奇襲を仕掛ける可能性は「ごくわずか」だとの見方を示した。

掲氏は人民解放軍が臺(tái)灣に武力侵攻する場(chǎng)合、數(shù)十萬(wàn)人の兵力を中長(zhǎng)距離に送る必要があり、3000萬(wàn)トン近い各種物資や580萬(wàn)トンを超える燃料を消耗するとの推計(jì)を列挙?！袱长欷椁蜓杆?、即時(shí)、正確かつ絶え間なく臺(tái)灣海峽周辺と臺(tái)灣陸地の補(bǔ)給拠點(diǎn)に屆けることが人民解放軍にとって最大の挑戦になる」との見解を述べた。（編集/日向）