新型コロナ対策で世界の「優(yōu)等生」とされた臺(tái)灣で感染者が急増している。26日には1日當(dāng)たりの発表數(shù)としては初めて6000人を超えた。10日連続で過去最多の更新となったが、蔡英文政権は対策の重點(diǎn)を感染源の封じ込めから重癥化の抑制に移行し、規(guī)制緩和措置を開始した。

臺(tái)灣は3月上旬まで感染をほぼ抑え込んできたが、3月7日に域外からのビジネス客の受け入れ再開や隔離期間の短縮といった規(guī)制緩和に踏み切り、感染が急拡大している。中央通信社によると、24日に5172人新規(guī)感染者を確認(rèn)し、1日當(dāng)たりとして初めて5000人を上回ったのに続き、26日には6295人を記録した。

中央感染癥指揮センターによると、臺(tái)灣內(nèi)の感染者は計(jì)6萬8022人になった。死者は856人。26日は中等癥の患者が4人増えたが、新たな死者の発表はなかった。同センターの指揮を執(zhí)る陳時(shí)中?衛(wèi)生福利部長（厚生相）は「流行のピークは1日當(dāng)たりの新規(guī)感染者が4萬5000人になる可能性がある」と述べたが、同時(shí)に急速な感染拡大に歯止めをかけ、ピークに達(dá)する期間をなるべく遅らせたいとの考えも示した。

一方で臺(tái)灣當(dāng)局は感染力が強(qiáng)い変異型「オミクロン型」の拡大を受け、対策の重點(diǎn)を感染者數(shù)の抑制から重癥者數(shù)の抑制に移した。當(dāng)局は新規(guī)感染者の大半は無癥狀か軽癥で、必要な薬の確保も進(jìn)んでいるとして、不安の払拭（ふっしょく）に努めている。

具體的には感染者の接觸者を?qū)澫螭趣筏吭谡綦x期間を10日間から原則3日間に短縮する。4日目に簡易検査キットで陰性であれば外出が可能になり、公共の交通機(jī)関の利用や職場への出勤、買い物もできるようになる。

3日間の隔離は1人1室で行い、隔離を終えた後は4日間の「自主防疫」期間とする。マスクの常時(shí)著用が必要なほか、店內(nèi)での飲食や會(huì)食などは不可。人混みへの立ち寄りや不特定多數(shù)の人との接觸も禁じる。

濃厚接觸者として指定する対象をより狹める新措置「重點(diǎn)的疫學(xué)調(diào)査」も25日から臺(tái)灣全土で始まった。接觸した期間を陽性者の発癥日または陽性判明の「前4日間」から同「前2日間」に絞り込み、同居者、クラスメート、同じオフィスや空間で働く同僚に限定する。感染者が出入りした公共の場の公表も原則的に取りやめるとした。

臺(tái)灣には半導(dǎo)體や電子機(jī)器の受託製造サービス（EMS）の世界大手の拠點(diǎn)が集積する。企業(yè)は従業(yè)員の感染を避けるため在宅勤務(wù)などの対策を強(qiáng)めているが、感染拡大が続けば電子機(jī)器のサプライチェーン（供給網(wǎng)）に影響が広がる可能性もある。（編集/日向）