中國の多くの大學(xué)が世界大學(xué)ランキングとの「決別」を表明しているというニュースが瞬く間にネット上の話題をさらっている。あるネットユーザーは、「商業(yè)化されたランキングと決別しなければ、學(xué)術(shù)研究にさらに集中することはできない」とのコメントを寄せている。また、「自分自身の評(píng)価體系を最適化すればいい。ランキングだけを頼りにすることはできないが、それを全く見ないわけにもいかない」といったコメントも寄せられている。

■世界大學(xué)ランキングとは？その信頼性は？

現(xiàn)在、世界公認(rèn)の世界大學(xué)ランキングには、QS世界大學(xué)ランキング、THE世界大學(xué)ランキング、U．S． News世界の大學(xué)ランキング、世界大學(xué)學(xué)術(shù)ランキング（ARWU）の4つがある。

蘇州大學(xué)教育學(xué)院の余慶曾（ユー?チンズン）準(zhǔn)教授によると、QS世界大學(xué)ランキングは、大學(xué)のソフトパワーを強(qiáng)調(diào)し、學(xué)術(shù)査読や雇用者の卒業(yè)生に対する評(píng)判を重視した評(píng)価だ。THE世界大學(xué)ランキングは、教育と科學(xué)研究にそれぞれ30％ほどの重きを置いている。U．S． News世界の大學(xué)ランキングは學(xué)術(shù)研究を強(qiáng)調(diào)しているほか、學(xué)校全體の評(píng)判を重要な指標(biāo)としている。ARWUは、ノーベル賞受賞者やフィールズ賞受賞者の輩出のほか、NatureやScienceといった一流學(xué)術(shù)雑誌に掲載された論文の數(shù)などの客観的な指標(biāo)に重きを置いている。

余準(zhǔn)教授は、「絶対的権威を持つ大學(xué)ランキングはない。ランキングによって差が大きいのは重きを置いている要素が異なるからだ」との見方を示す。

また、ある専門家は、「大學(xué)を総合的に、またはその特定項(xiàng)目を評(píng)価した各種ランキングは、中國の高等教育発展に一定の積極的な影響を及ぼした。しかし、それを過度に重視したり、経費(fèi)など資源の配置と関連付けを行ったりした結(jié)果、多くの問題も引き起こした。この種のランキングには過度な商業(yè)的操作が関係しており、客観性や公平性への非難は避けられない點(diǎn)も重要だ」と分析している。

■大學(xué)ランキングから「脫退」するとどうなる？専門家の分析

中國教育科學(xué)研究院の研究員?儲(chǔ)朝暉（チュウ?ジャオフイ）氏は、「大學(xué)はいろんな角度から評(píng)価すべきで、ランキングはその1つにすぎない。大學(xué)ランキング自體も、メディアランキングと學(xué)術(shù)ランキングの2種類に分けることができる。QS大學(xué)ランキングは実際にはメディアランキングだ。世界各國の狀況からすると、本當(dāng)の意味での一流大學(xué)に、共通の基準(zhǔn)はない。傑出している部分が異なっているのと同じで、一流にもいろんな分野の一流がある」との見方を示す。

21世紀(jì)教育研究院の熊丙奇（シオン?ビンチー）院長は、「大學(xué)數(shù)校の世界大學(xué)ランキングに対する姿勢は、大きな変化」と分析し、「大學(xué)ランキングは、実際には大學(xué)に対する社會(huì)的評(píng)価で、教育を受ける人が大學(xué)を選んだり、社會(huì)の組織?団體などが提攜する大學(xué)を選んだりする時(shí)の根拠の一つになるものの、ランキングだけを頼りにすることはできない。また、公開されているデータを利用し、學(xué)校がデータを提供する必要がないランキングもあるので、大學(xué)が大學(xué)ランキングとの『決別』や『拒否』を宣言したとしても、それをまとめている機(jī)関がその大學(xué)をランク付けしなくなるということではない。肝心なのは、大學(xué)がランキングの順位に一喜一憂することなく、自分たちの定める方向性や運(yùn)営方針を貫き通すことだ」と指摘している。（提供/人民網(wǎng)日本語版?編集/KN）