2022年5月16日、中國メディアの和訊網(wǎng)は、吉林省で新型コロナに感染し自宅療養(yǎng)した男性が加入していた「コロナ保険」の保険金支払いを請(qǐng)求しようとしたところ、保険會(huì)社から拒否されたと報(bào)じた。

記事によると、同省吉林市に住む男性、田（ティエン）さんとその妻は今年3月下旬、抗原自己検査キットと社區(qū)のPCR検査によって陽性判定が出たため、自宅隔離措置を取った。コロナは投薬により治癒し、田さん夫妻は「陽性と診斷され、隔離などを受ければ保険金が支払われる」として加入した「コロナ保険」の保険金を請(qǐng)求しようと保険會(huì)社に連絡(luò)したところ、1カ月後にようやく連絡(luò)があり「醫(yī)療機(jī)関が発行した検査報(bào)告がなければ保険金は支払えない」との回答があった。

田さん夫妻は病院での検査ではなく、地域コミュニティーである社區(qū)に設(shè)置された検査所で検査を受けて陽性判定が出た上、入院や通院をせずに自宅隔離で治療、治癒したことから、病院発行の証明書を持っていなかった。そこで、社區(qū)が発行した感染確認(rèn)と治癒の証明書を提出したものの、保険會(huì)社は「病院発行のものでなければダメ」と突き返したという。

田さんが加入した「コロナ保険」には、新型コロナの診斷で2萬元、隔離を受ければ1日當(dāng)たり200元の保険金が受け取れることが記載されていた。この保険を扱う保険會(huì)社の擔(dān)當(dāng)者は今月14日に「社區(qū)は醫(yī)療機(jī)関ではなく、醫(yī)學(xué)証明を発行することはできない。また、陽性判定はコロナに罹患したことを表すものではなく、無癥狀感染者の可能性もある」と田さんに保険金が支払えない理由を説明したとのこと。

また、同市人民醫(yī)院のスタッフも「病院で実施したPCR検査ではないので、証明や報(bào)告書を作成することはできない」と回答した。田さんは市の陳情ホットラインに連絡(luò)を取って助けを求めるとともに、弁護(hù)士にも相談する予定だという。

この件について、中國のネットユーザーは「すごいなこの保険會(huì)社は。コロナまで金銭をだまし取る手段にしちゃうのだから」「いまだにコロナ保険がちゃんと支払われると信じている人がいるとは……」といった感想を殘している。（翻訳?編集/川尻）