新型コロナウイルス感染癥のために、日本社會(huì)や日本人の生活パターンは相當(dāng)に大きな変化を強(qiáng)いられることになった。コロナの影響は美容の世界にも及んだ。ニーズが減少した分野もあり、逆にニーズが増加した分野もある。

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■コロナ禍で美容品業(yè)界は苦戦、ただし大ヒットした商品もある

経済産業(yè)省が2022年1月5日付で発表したリポートによると、2021年の化粧品出荷數(shù)は、コロナの影響によってすでに出荷數(shù)が下落していた2020年以上に落ち込んだ。家計(jì)に占める出費(fèi)の割合では、特に仕上げ用化粧品や口紅が落ち込んだという。同リポートは口紅について「マスク著用が日常生活の一部となっていることから、出費(fèi)が抑えられた狀態(tài)が継続」と分析した。

しかし一方でコロナ禍という狀況を逆手にとって成功した商品もある。カネボウ化粧品が若者向けブランド「ケイト」から発売した「リップモンスター」は発売後半年の2021年11月の時(shí)點(diǎn)で120萬(wàn)本以上が売れ、手に入りにくい狀況が長(zhǎng)く続いた。

同商品の場(chǎng)合、マスクでこすれても落ちにくい特長(zhǎng)があることと、動(dòng)畫投稿アプリ「TikTok（ティックトック）」によるインフルエンサーが出演する宣伝が大いに奏功したとされる。

■美容関連の見本市は大盛況、ニーズをとらえた新商品も

容易でない狀況にある美容関連業(yè)界だが、沈滯ムードに落ち込んでいるのではないようだ。美容関連の代表的見本市として2022年5月16日から18日まで東京都內(nèi)のビッグサイトで開催されたビューティーワールドには世界の6つの國(guó)と地域から、前年比163社増で過(guò)去最多の672社が出展した。

同イベントの出展企業(yè)の1社であるitsube（イツビ）は美容機(jī)器などを製造販売する會(huì)社で、これまでもビューティーワールドに出展し続けてきた。同社が開発した美容液とコラーゲン粉末、水を原料にスキンケア用の生ゲルパックを作るマシンの「with be-GEL MASK MACHINE」は発表してすぐに注目を集め、多くの問(wèn)い合わせが続いているという。

同製品には、共同パートナーであるGEM（ジェム）が扱う、中國(guó)のハイテク?バイオ企業(yè)である南京海資泉生物科技が開発?製造するヒアルロン酸原液であるHispring（ハイスプリング）を利用する特徴がある。

GEMを設(shè)立した北原智子社長(zhǎng)は、同社設(shè)立以前から多くの化粧品の開発や美容関連事業(yè)を手掛けてきた経験豊富な美容研究家?美容事業(yè)家だ。

北原社長(zhǎng)によると、日本では在宅勤務(wù)人口がますます増え、テレビ會(huì)議の回?cái)?shù)が大幅に増えた。その結(jié)果、大きく寫された顔が會(huì)議の相手などに示されることも増えた。また、マスクを長(zhǎng)期間使用することで、顔の皮膚がダメージを受ける。そのため、日本人は顔のケアをますます重視し、スキンケア製品が注目を集めているという。

■質(zhì)?量ともに存在感を大いに高めた中國(guó)の化學(xué)工業(yè)

北原社長(zhǎng)が導(dǎo)入したヒアルロン酸原液に使用したナノ(超微細(xì)化)小分子ヒアルロン酸は真皮層の流失ヒアルロン酸を直接に補(bǔ)い、コラーゲンの再生を促進(jìn)することができるという。また同製品のヒアルロン酸含有量は1．98%で、経験豊富な北原社長(zhǎng)もこれほど高濃度の製品に出會(huì)ったのは初めてという。

北原社長(zhǎng)によると、4、5年前に化粧品開発を手掛けていたころ、中國(guó)はヒアルロン酸製造出荷量が世界で最も多く、日本の大手製薬會(huì)社や化粧品メーカーにも出荷されていることを知り、中國(guó)の技術(shù)力の高さを認(rèn)識(shí)したという。北原社長(zhǎng)は手掛ける仕事に対する思いについて「中國(guó)の科學(xué)技術(shù)の実力と本質(zhì)が理解されるように、良い商品開発とビジネス展開に向けて鋭意努力致します。」と語(yǔ)った。

なお、中國(guó)では現(xiàn)在、自國(guó)産のヒアルロン酸が多くの國(guó)で使われている一方で、自國(guó)企業(yè)にはブランド力がないために付加価値の高い最終製品が國(guó)際市場(chǎng)では認(rèn)められていないことが「ビジネス戦略における課題」と指摘されている。中國(guó)メディアの中國(guó)経済網(wǎng)が2021年11月11日付で発表した記事によると、2020年における世界のヒアルロン酸製造で、販売量が最も多かった華熙生物科技だけで、ヒアルロン酸の販売量は全世界の43％を占めた。第2位の焦點(diǎn)生物科技は全世界の販売量の約15％だ。つまり中國(guó)の上位２社だけで、ヒアルロンの販売量は全世界の6割近くに達(dá)する。

前出の経済産業(yè)省のリポートによれば、仕上げ用化粧品については家計(jì)における出費(fèi)の割合が減ったが、肌の手入れに使用する基礎(chǔ)化粧品では出費(fèi)の減少があまり見られず、橫ばいまたは商品種によっては増加傾向を示しているという。

新型コロナウイルス感染癥により、経済が全體として大きな打撃を受けているのは事実だが、コロナによって新たなニーズが発生した分野もある。そんな中で中國(guó)の化學(xué)工業(yè)は、高品質(zhì)の最終製品を作るために欠かせない質(zhì)の高い化學(xué)薬品を生産することで、その重みを増している。（取材 / 如月隼人）