人民網(wǎng)日本語版 2022年5月27日(金) 7時(shí)50分
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新型コロナウイルス感染癥の中、「野菜栽培経済」が予想外のブームになっている。
新型コロナウイルス感染癥の中、「野菜栽培経済」が予想外のブームになっている。ますます多くの「シティ?ファーマー」が野菜作りの仲間に加わり、ベランダに菜園を作り出している。ベランダ菜園は日頃のストレスを解消できるだけでなく、成果を食卓に上らせることもできる。
実際には新型コロナウイルス感染癥が発生する前から、ベランダ菜園はブームだった。野菜作りをめぐり、種、土壌、ノウハウ伝授、情報(bào)共有などを網(wǎng)羅する複雑な産業(yè)チェーンが形成されていた。統(tǒng)計(jì)によると、中國(guó)國(guó)內(nèi)のベランダ菜園産業(yè)の市場(chǎng)規(guī)模は100億元(1元は約19.0円)に達(dá)するという。
■「シティ?ファーマー」が靜かなブーム
統(tǒng)計(jì)によれば、現(xiàn)在のベランダ菜園の消費(fèi)者は、一線都市、二線都市、三線都市の人が70%以上を占め、そのうち上海、東莞、北京、蘇州、杭州がベランダ菜園を最も好む上位5都市だ。年代では「85後(1985年から1989年生まれ)」と「95後(1995年から1999年生まれ)」が多い。
どの野菜を育てるかを決める時(shí)、すぐに育つ、背が低い、病気に強(qiáng)い、見た目のよい野菜を好む人が多い。ショート動(dòng)畫アプリ「快手」が発表したベランダ菜園業(yè)界図鑑によれば、最も人気がある野菜はスプラウト類で、キュウリとニラの人気も高い。果物の人気ベスト3はイチゴ、スイカ、トマトだ。気候の違いにより、南方と北方では「快手」ユーザーの好みに違いがあり、北ではトマトが最も好まれ、南ではカボチャが特に好まれる。
■ベランダ菜園はなぜ人気なのか?
若い人が熱心に野菜作りをするようになった原因としては、インターネットによる牽引の功績(jī)が欠かせない。ソーシャルコマースプラットフォーム「小紅書」で「ベランダ菜園」を検索すると、野菜作りの知識(shí)、攻略法、ツールに関する文章が6萬本以上ある。新浪微博(ウェイボー)では「ベランダ菜園」の関連ページの閲覧數(shù)が7300萬回を超える。
ベランダ菜園をする人は昔の自給自足の生活スタイルに戻りたいわけではなく、ベランダに「桃源郷」を作って暮らしを少しだけ「グレードアップ」しようとしている。育てるのが楽しい、新鮮さを味わいたいという人もいれば、ベランダで育つ野菜の鑑賞的価値と実用的価値を重んじる人もおり、子どもに働くことの大切さや科學(xué)の知識(shí)を教えたいという人、野菜作りを通して暮らしの中のストレスを解消し、イライラを緩和したいという人もいる。それぞれ出発點(diǎn)は異なるが、実際に行動(dòng)を起こしてベランダでの野菜作りにエネルギーを注いでいる點(diǎn)はみんな同じだ。
■「シティ?ファーマー」ブームが新たなビジネスチャンスを生む
淘寶(タオバオ)のプラットフォームでは、この趣味偏向型経済の市場(chǎng)が、今や新たな100億元市場(chǎng)を形成し、野菜作りの全サイクルをカバーしており、これには野菜?果物の種、鉢?プランター、培養(yǎng)土、肥料、ガーデニングツールなどが含まれる。今年第1四半期(1-3月)には、同プラットフォームで各種の野菜の種の売り上げが前年同期比100%以上増加し、コリアンダー、ニラ、唐辛子、トマトの種が最もよく売れた。淘寶では春の農(nóng)作業(yè)シーズンに、大量のガーデニングツールがネットで人気が出て、蟲取りシートの売上高は同52.7%増加した。
ベランダ菜園が流行するにつれ、ECプラットフォームでもたくさんの新しいブランドやビジネスチャンスが誕生した。今や淘寶や京東などのECプラットフォームで「ベランダ菜園」と検索すると、多くの農(nóng)業(yè)用品店及び種、肥料、用具、スマート栽培機(jī)など産業(yè)チェーン全體にまたがるさまざまな商品がヒットする。
■育種市場(chǎng)に新たな可能性を切り開く
ベランダ菜園がECプラットフォームで「新たな100億元市場(chǎng)」を形成したことは、現(xiàn)代の消費(fèi)における新たな変化であり、従來の種や農(nóng)具など農(nóng)業(yè)資本市場(chǎng)にチャンスをもたらすことになった。
ベランダ菜園市場(chǎng)では、種に対するニーズが非常に多様になっている。トマトの種を例にすると、「トマトのブラインドボックス」1袋を買えば、スウィートミリオン、黒トマトの黒丸くん、ミレニアルフルーツ、ドイツ系ハート型ミニトマト、サンライズバンブルビートマト、チョコレートチェリーなど20-30品種を育てられるという具合だ。
江蘇省農(nóng)業(yè)科學(xué)院野菜研究所の刁衛(wèi)平副所長(zhǎng)は、「農(nóng)業(yè)+EC融合の趣味市場(chǎng)は、育種に多くの可能性をもたらした。ベランダ菜園の果物や野菜の種に関しては、速成か、観賞に向いているか、病蟲害に強(qiáng)いか、品種は何かが、種を選び、育てる時(shí)の重要な基準(zhǔn)だ。そのため現(xiàn)在、ベランダ菜園で背が低いトマトを育てる時(shí)には、大規(guī)模農(nóng)地の口當(dāng)たりのよいトマトの遺伝子を組み込んで、大規(guī)模農(nóng)地で育てる品種とベランダで育てる品種の間で交配を行う研究もしている」と述べた。
ECプラットフォームもベランダ菜園の業(yè)態(tài)の育成に全力を挙げている。天貓(Tmall)淘寶はこれからも家庭での栽培環(huán)境に適した野菜の品種を引き続き導(dǎo)入し、より見た目がよく、実用的で、スマートなガーデニンググッズを開発し、複數(shù)のチャンネルで「シティ?ファーマー」の野菜作りの全サイクルに関するワンストップ式のマッチングサービス?攻略法を提供し、育種成果である品種の知的財(cái)産権の保護(hù)も行っていくという。
■ポストコロナ時(shí)代、野菜栽培が新たな社交チャンネルに
中國(guó)農(nóng)業(yè)大學(xué)國(guó)家農(nóng)業(yè)市場(chǎng)研究センターの韓一軍センター長(zhǎng)は、「現(xiàn)在のベランダ菜園の急速な発展トレンドは、主に中國(guó)経済社會(huì)の発展段階と特徴によって決定づけられたことだ。中國(guó)は昨年の1人當(dāng)たり國(guó)內(nèi)総生産(GDP)が1萬2千ドルを超え、すでに高中所得國(guó)の仲間入りをしている。経済の法則に従えば、消費(fèi)は絶えず高度化することになる。その主な特徴の一つは、消費(fèi)の新たなニーズが急速に拡大することだ。ベランダ菜園は若者の新しい生活消費(fèi)スタイルにおけるニーズにぴたりとはまった」と述べた。
SNSに最近育てている大きなトマトの寫真をアップし、グループ內(nèi)で種を交換し、栽培のポイントの情報(bào)を交換する……。こうした野菜作りでつながった人々が新たな社交のチャンネルを切り開き、ショート動(dòng)畫共有アプリ「抖音(TikTok)」や小紅書で人と経験を共有する。こうしたことが新たなトレンドになり、ベランダ菜園により多くの社交的価値を與えることにもなった。
従來のキャンプやスケートボード、グラフィティアートのほか、ベランダ菜園も今や若者のライフスタイルの1つになっている。(提供/人民網(wǎng)日本語版?人民網(wǎng)日本語版論説員)
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