2022年5月31日、華字メディア?日本華僑報(bào)網(wǎng)は、「日本の物価が高騰しているのに、岸田文雄內(nèi)閣の支持率も上昇しているのはなぜか」とする文章を掲載した。以下はその概要。

內(nèi)閣府が5月18日に発表した2022年1?3月期の実質(zhì)國(guó)內(nèi)総生産（GDP）成長(zhǎng)率は年率換算で前期比1．0％減と、21年10?12月期の高成長(zhǎng)から一転して再びマイナス成長(zhǎng)となった。日本の新型コロナ感染狀況は緩やかに改善しているように見えるが、世論からは岸田內(nèi)閣がコロナ対策で何の成果も出しておらず、第6波によって日本の社會(huì)、経済にダメージを與えたという批判が出ている。

また、岸田首相が就任當(dāng)初に豪語していた「新資本主義」についても、政権発足から半年が経過した今なおその効果を多くの人が実感できていない上、國(guó)民は物価の上昇に苦しみ始めている。

それなのに、岸田內(nèi)閣の支持率は奇跡的に高止まり?duì)顟B(tài)にあり、上昇してさえいるのだ。日本メディアが5月21?22日に実施した世論調(diào)査では就任以來最高となる68．9％を記録した。この現(xiàn)象が起きている原因は、一體何なのだろうか。

まず、新型コロナ第6波の到來で今年1?3月期の経済が悪化した一方で、岸田內(nèi)閣発足以降、新型コロナによる高齢者の死者が明らかに減少した。これは主に度重なる変異によりウイルスの致死性が下がったことによるのだが、若者よりも高齢者の健康を重視した岸田政権の方針が結(jié)果的にうまくいったということも事実なのである。

日本は高齢化社會(huì)である上、若者は政治や社會(huì)への參加意識(shí)が薄い。高齢者こそが世論調(diào)査や投票の主力なのである。コロナ対策で高齢者の心をつかんだことが、岸田內(nèi)閣の支持率を高めている要因の一つだ。

また、コロナ禍が長(zhǎng)期化したことで國(guó)民が疲弊しており、新型コロナへの完全勝利に希望を抱かなくなったとともに、國(guó)の経済成長(zhǎng)に対する関心が薄まっていることも影響しているものとみられる。

さらに、ウクライナ紛爭(zhēng)も支持率に影響を與えている。ロシアによる侵攻開始當(dāng)初、日本政府は北方領(lǐng)土問題やエネルギー資源開発問題があるために靜観する姿勢(shì)を取っていたが、米國(guó)の戦略的意図がはっきりするに連れて日本もこれに追従し、対ロ制裁を発動(dòng)せざるを得なくなった。さらには岸田首相がインドやベトナムに対して制裁に加わるよう働きかける動(dòng)きも見せるようになった。ウクライナへの支援は金銭や後方物資が中心で武器の提供はなく、現(xiàn)地政府からは大いに感謝されていない節(jié)もあるが、日本國(guó)民は岸田首相が正義のために奔走し、米國(guó)、ドイツ、インド、オーストラリアと積極的に各國(guó)の首脳とコンタクトを取っている様子を見て、外交面でプラス評(píng)価をしているのだ。

岸田內(nèi)閣が長(zhǎng)期政権を?qū)g現(xiàn)できるかは、なんとも言えない。日本の政治を振り返ると、どんなに順風(fēng)満帆であっても溝にはまってあっという間に転覆することがある。橋本龍?zhí)伞?a target='_blank' href='http://www.wenhuatang.com/search.php?filter=小泉純一郎'>小泉純一郎の各政権がその最たる例である。（翻訳?編集/川尻）