注目の中國(guó)大學(xué)統(tǒng)一入學(xué)試験（通稱「高考」)が今月7日から、中國(guó)全土で実施される。あなたは「高考」を受けた時(shí)の天気を覚えているだろうか？焼け付くような暑さの夏の日、または大雨が降る日だっただろうか？それとも涼しく快適な日だっただろうか？中國(guó)天気網(wǎng)が報(bào)じた。

■高考が7月から6月に調(diào)整された理由は？

2003年から、高考はそれまでの7月から6月に調(diào)整された。7月というと、中國(guó)のほとんどの地域は夏真っ盛りとなり、暑さが厳しく、不快指數(shù)も増すため、試験を受ける受験生にとっても、採(cǎi)點(diǎn)する教師にとっても、さらに、受験生の保護(hù)者にとっても、最適の季節(jié)とは言えない。特に、中國(guó)の南方エリアの多くの省では、7月になると、水害や臺(tái)風(fēng)の襲來(lái)が頻発し、高考の計(jì)畫(huà)も立てづらくなる。

一方、6月上旬なら、中國(guó)の多くの地域は、春の終盤、または初夏の季節(jié)で、平均気溫も7月より低く、臺(tái)風(fēng)や水害が発生する確率も7月より低い。

■「高考の時(shí)はいつも雨？」 「雨男」ならぬ「雨都市」はどこ？

昨年の高考実施期間中は、「高考の時(shí)はなぜいつも雨？」という話題が微博(ウェイボー) で検索のトレンド入りした。そして、ネットユーザーらから、「自分が高考を受けた時(shí)も雨だった」と振り返る聲がたくさん寄せられた。では、本當(dāng)に不運(yùn)にも「高考」の時(shí)に限って雨となるケースが多いのだろうか？2003年から2021年までの19年間の高考期間中の平均降水量をまとめた統(tǒng)計(jì)を見(jiàn)ると、中國(guó)全土で降水量が最も多い地域は南方エリアに集中している。特に、華南地エリアはその時(shí)期、「龍舟水」と呼ばれる雨量が多くなる時(shí)期と重なり、暖かく濕った空気が海上から流れ込み、それが寒気とぶつかると広範(fàn)囲で猛烈な雨が降る。そのため、広東省や広西壯（チワン）族自治區(qū)、福建省、貴州省などでは、高考の時(shí)に雨が降ることが多くなる。

2006年、福建省建甌市では高考実施日だった6月6日と7日、2日連続で豪雨となり、市街地の80%が冠水した。最も深い所で水深は2メートルを超え、多くの試験會(huì)場(chǎng)も浸水した。そのため7日早朝、現(xiàn)地は高考を13日と14日に延期すると発表した。中國(guó)で自然災(zāi)害が原因で、高考の予備の試験問(wèn)題が大規(guī)模に使用されたのは、これが初めてのことだった。

統(tǒng)計(jì)によると、2003年以降の高考期間中に雨が降った日數(shù)が最も多い省都級(jí)の大都市は、広州市、南寧市、成都市でいずれも38日。3都市の高考期間中の「降水確率」は66%を超えている。以下、貴陽(yáng)市、重慶市、南昌市、西寧市、昆明市、福州市、海口市と続き、高考期間中の「降水確率」が約50-60%となっている。

■高考の期間中最も暑い都市は？

高考前に、冷たいスイカや暑気払いの緑豆のスープを飲んだことを覚えている人も多いかもしれない？また、高考當(dāng)日に、炎天下で、不安と期待が混ざり合う目をして待ってくれていた両親のことを覚えているという人も多いだろう？雨のほか、高考というと、夏真っ盛りの厳しい暑さを連想する人も多いのだ。

2003年から2021年の19年間の6月7‐9日の全國(guó)猛暑日統(tǒng)計(jì)を見(jiàn)ると、猛暑日が最も多い地域は、▽新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)南部の盆地▽華北?黃淮地區(qū)の河北省、河南省、山西省、山東省、安徽省の一部の地域▽南方エリアの雲(yún)南省、広西チワン族自治區(qū)、海南省の一部の地域の3エリアに集中している。ここ19年間、それら地域の高考期間の猛暑日數(shù)は10日以上になっており、局地的には20日を超えている所もある。その他、江南や華南のほとんどの地域は、猛暑日數(shù)こそ多くないものの、濕度が高く、気溫が30℃を超えて、不快指數(shù)が非常に高くなっている。

省都級(jí)の大都市を見(jiàn)ると、高考期間中に猛暑日となっているのが最も多いのは最南端の省都都市??？谑肖?、その確率は39％に達(dá)している。その他、北方エリアの鄭州市、石家荘市、済南市、西安市、天津市、北京市も猛暑日が多い。

2011年に河南省鄭州市で高考を受けた人は、當(dāng)時(shí)の天気を今でも鮮明に覚えていることだろう。鄭州ではその年の高考首日の気溫が40．5℃となり、さらに2日目にはなんと42．5℃にまで達(dá)した。鄭州で6月上旬にこれほどの暑さになるのはレアケースだ。

一方、「ボイラー都市」の常連客である南方エリアの重慶市や長(zhǎng)沙市、合肥市、南京市の4都市はいずれも気溫ランキングの後位だった。 （提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KN）