2014年6月11日、上海法治報によると、中國上海市閘北區(qū)のある病院で昨年2月、婦人科手術(shù)を受けた女性が、病院側(cè)が患者の同意を得ずに実習(xí)醫(yī)に手術(shù)を見學(xué)させた上、主治醫(yī)と一部の実習(xí)醫(yī)が、患者が麻酔で眠っている間に攜帯電話のカメラで局部を撮影したのはプライバシー侵害に當たるとして、病院側(cè)に謝罪と10萬元（約160萬円）の賠償を求めた事件で、両者は同6月24日、醫(yī)療紛爭調(diào)停委員會の調(diào)停により、病院側(cè)が2萬2000元（約36萬円）を支払い、謝罪を行うことで和解した。

【その他の寫真】

実習(xí)醫(yī)の見學(xué)について、患者側(cè)は事前告知も行われず同意もしていないと主張。一方、病院側(cè)は患者に手術(shù)前に口頭で伝え、治療中も患者が拒否する態(tài)度を示さなかったと反論していた。

また、患者側(cè)は「治療を受けるために通院したのであり、臨床実習(xí)の道具となるためではない」と主張。これに対し病院側(cè)は「臨床実習(xí)を行っている病院で治療を受けることは、患者がプライバシー権を病院側(cè)に譲渡することを黙認したことになる。醫(yī)師の前では患者のプライバシーは存在せず、実習(xí)醫(yī)も醫(yī)師であり、患者は醫(yī)學(xué)の発展と醫(yī)療従事者の育成という公益性に協(xié)力すべきだ」と反論していた。

主治醫(yī)と一部実習(xí)醫(yī)が攜帯電話のカメラで局部を撮影した件について、病院側(cè)は不適切だったと認めたものの、賠償額10萬元は高すぎるとしていた。

醫(yī)療紛爭調(diào)停委員會は、病院側(cè)に診療規(guī)定に違反する行為が多く見られ、患者の心理およびプライバシーを侵害したとして、規(guī)定の範囲內(nèi)で患者側(cè)に賠償金を支払った上で謝罪するよう求めていた。（翻訳?編集/NY）