湖南省のメディア?瀟湘晨報は9日、生薬などとして使用されるミミズを、地面に電気を流すことで大量に捕獲できる「電気ミミズ機(jī)」をめぐる問題について報じた。

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ミミズの干物は「地龍干」と呼ばれる漢方薬の生薬である。記事によると、近年その価格が上昇するにつれ、ネット上では「電気ミミズ機(jī)」と呼ばれる機(jī)械の販売量も増加し、ミミズを「絶滅式」に捕殺する利益の連鎖が生まれ始めているという。

「電気ミミズ機(jī)」は大型電池に似た金屬製の機(jī)器で、価格は100元（約2000円）から800元（約1萬6000円）までさまざま。販売數(shù)は10萬點以上に達(dá)している店舗もあり、ネット上のコメント欄には畑でこの機(jī)器を使用する際の説明があふれている。

この機(jī)器は一般的に濕気が多く、粗く有機(jī)物に富んだ土の中で使用され、庭、菜園、耕作地などに最適である。販売業(yè)者によると、表示価格が800元近くのいわゆる「豪華型電気ミミズ機(jī)」は、一度に十?dāng)?shù)斤（一斤は500グラム）のミミズを簡単に取り出すことができるという。

専門家は、「ミミズは體內(nèi)に多くのアミノ酸やビタミンなどを含むため、貴重な薬物として多くの病気を治療することができるとともに、釣り愛好家向けに天然の餌として販売?使用することもできる。近年ミミズの市場での価格が大幅に上昇し、電気ミミズ機(jī)の販売を直接後押ししている」と話している。

一方で、中國農(nóng)業(yè)大學(xué)資源?環(huán)境學(xué)部の孫振均（スン?ジェンジュン）教授は、「大出力の電気ミミズ機(jī)が開発されて以降、ミミズの捕獲効率が向上し、ミミズの資源量をさらに低下させる悪循環(huán)が形成されている。そのため漢方薬の地龍干の価格が高騰している。數(shù)年前、1キロの乾燥品は70元（約1400円）余りだったが、今では280元（約5600円）でも商品が手に入るとは限らず、300元（約6000円）余りまで上がっているものもある」と指摘した。

専門家は、「電気ミミズ機(jī)はバッテリーの直流電流を土壌に導(dǎo)入することで、土壌中のミミズが『感電』の刺激を受けた後に土の中から出てきて、誰でも拾うことができる。実際にはミミズに無差別なダメージを與えただけでなく、土壌中のその他の生物にもダメージを與えており、一種の『絶滅型』の捕獲行為だ」としている。

2021年8月12日、広東省珠海市中級人民法院は、中國緑発會が提訴した「電気ミミズ機(jī)」に関する初めての事件に対する第一審判決文を発表した。電気ミミズ機(jī)を販売する3社は狩猟道具を販売し、購入者に電気ショックでミミズを捕獲させ、生態(tài)環(huán)境に不可逆的な破壊をもたらしたとして法により相応の環(huán)境侵害責(zé)任を負(fù)うというものだ。法院は業(yè)者に対し、謝罪と159萬元（約3200萬円）の生態(tài)環(huán)境損失の賠償を命じる判決を下した。（翻訳?編集/刀禰）